[メイン] かり : x6 3d6 確かこれ #1 (3D6) > 6[4,1,1] > 6 #2 (3D6) > 11[4,1,6] > 11 #3 (3D6) > 8[2,4,2] > 8 #4 (3D6) > 7[4,1,2] > 7 #5 (3D6) > 7[2,2,3] > 7 #6 (3D6) > 13[6,3,4] > 13
[メイン] おでも : x5 3d6 いいや…一つ多いな #1 (3D6) > 12[1,6,5] > 12 #2 (3D6) > 15[6,5,4] > 15 #3 (3D6) > 7[2,3,2] > 7 #4 (3D6) > 13[5,2,6] > 13 #5 (3D6) > 16[6,5,5] > 16
[メイン] 仮虎 : x5 3d6 #1 (3D6) > 13[4,5,4] > 13 #2 (3D6) > 8[2,2,4] > 8 #3 (3D6) > 5[2,1,2] > 5 #4 (3D6) > 12[4,3,5] > 12 #5 (3D6) > 10[3,1,6] > 10
[メイン] 仮梨 : x5 3d6 #1 (3D6) > 11[3,4,4] > 11 #2 (3D6) > 8[1,3,4] > 8 #3 (3D6) > 14[6,4,4] > 14 #4 (3D6) > 9[6,1,2] > 9 #5 (3D6) > 10[3,2,5] > 10
[メイン] 西原 ジュディ : 1d2 (1D2) > 2
[メイン] ロベルタ : 1d2 (1D2) > 2
[メイン] 夢見 心地 : 1d2 (1D2) > 2
[メイン] ルルーシュ : 1d2 (1D2) > 1
[メイン] 岩崎月光 : 1d2 (1D2) > 1
[メイン] 西原 ジュディ : 3d6 APP (3D6) > 14[4,5,5] > 14
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : それは、誰かの夢だった。
[メイン]
GM :
真っ白な世界に人影が二つ、並んで座っていた。
黒髪の少年が床にスケッチブックを広げながら絵を描いて、金髪の男に話しかけている。
[メイン]
:
「僕はね、自分の事がだいきらい。
自分じゃない誰かに変わってしまいたいってずっと思ってた。」
[メイン] GM : そう言いながら少年は男にスケッチブックを渡すと、その世界は突然図書館へと姿を変えた。
[メイン]
GM :
そして、少年も一瞬で白い髪に、同色の軍服を着た長身の青年へと変わっていた。
白髪ではあるが、少年がそのまま成長したような姿に見える。
青年は子供のような無邪気な笑顔を浮かべ、楽しそうに男に話しかけた。
[メイン] : 「かみさま、ありがとう!かみさま怖い顔してるけど凄く優しいんだね!」
[メイン]
GM :
それを聞いた男は少しむっとした表情になる。
青年はそれを見て、からからと笑った。
[メイン] GM : それは幸せな、誰かの夢の話。
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : あなたたちが目を覚ますと、そこは知らない部屋の中でした。
[メイン] GM : 大きな天窓から覗く月明かりに照らされるだけの薄暗い室内を見渡すと、自分と同じように呆然としている探索者の姿を見つける事ができます。
[メイン] GM : 部屋の隅には大きな【全身鏡】がひとつだけ置いてあり、その横に月明かりに照らされているせいか青白く見える【分厚い本】が一冊、奥には【木製の扉】が見える。
[メイン] GM : まずはこの様な場所に突然移動していたことに驚きSANc(0/1)
[メイン] 西原 ジュディ : 1D100<=65 正気度ロール (1D100<=65) > 57 > 成功
[メイン] 夢見 心地 : 1D100<=90 (1D100<=90) > 73 > 成功
[メイン] ロベルタ : ccb<=60 (1D100<=60) > 8 > スペシャル
[メイン] ルルーシュ : 1D100<=35 (1D100<=35) > 62 > 失敗
[メイン] system : [ ルルーシュ ] SAN : 35 → 34
[メイン] 岩崎月光 : 1d100<=50 (1D100<=50) > 17 > 成功
[メイン]
ルルーシュ :
「なにがおきている!?」
(ありえない確かに俺は自分の部屋で寝たはず…まさか誘拐、いやそんなはずはない)
飛び起きて迫真の形相で声を上げてしまう
[メイン] 夢見 心地 : 「……んあっ?」
[メイン]
岩崎月光 :
頭をがりがりと掻き、欠伸をしながら起き上がる。
いつものボロっちい天井が見えるはずだった────のだが。
[メイン]
岩崎月光 :
なんだこりゃ。やけに洒落てんな。
と思いつつも、周りに目をやり。
[メイン]
岩崎月光 :
「あー? アンタら誰だ?
ここに連れてきた…ってよりかは連れてこられたって面してんな」
[メイン]
ロベルタ :
「……体が痛い!!また床で寝てたぁ!?」
全身がバキバキになってる感じで起きる。
それはもう凝り固まっていた。
[メイン]
夢見 心地 :
「んん…?ああ、いつもの白い部屋のパター…ん?」
彼女自体は白い部屋に飛ばされた事など無いが…
ふと鏡が目に留まる
[メイン]
岩崎月光 :
ムクリと起き上がり、頭をそれぞれ倒れていた人たちへと向ける。
ぎろりと睨みつけるような瞳は、不躾な態度も相まって不良のような印象を受けるかもしれない。
[メイン]
夢見 心地 :
「…寝癖酷いな…」
手で溶かして治すが…
[メイン] 夢見 心地 : 「あれ?治らない…?」
[メイン] 岩崎月光 : またって何度もあんのかよ。
[メイン] ロベルタ : 軽く伸びをしてから混乱してる周りに目を向け。
[メイン]
GM :
【全身鏡】
心地さんがその鏡を覗き込んだ時、ふと自分の姿に違和感を覚えます。
[メイン]
ルルーシュ :
ふう…落ち着いて
いられるか!
「落ち着きすぎだ!これは立派な誘拐事件なんだ!こんなところから早く逃げなくては」
[メイン]
GM :
ちょっと似た別人の顔になっていますわね
自身の姿が変わっている事に気付きSANc(1/1d3)
[メイン] 夢見 心地 : 1D100<=90 正気度ロール (1D100<=90) > 63 > 成功
[メイン]
ロベルタ :
「自分の部屋にいた……はず!連れてこられた、ってぇ……」
めっちゃ目つき悪い男の子に答えておいた。
知らない部屋に知らない人が集まっており。うーんたしかに連れてこられたとしか思えない。
[メイン] system : [ 夢見 心地 ] SAN : 90 → 89
[メイン] 夢見 心地 : 「…寝癖だけじゃなくて顔が変わってる…?」
[メイン]
岩崎月光 :
若干引きっつった顔をしつつも。
月光も内心、この状態に驚いていた。だからこそ、冷静な受け答えをしたロベルタに目を細めつつも。
[メイン] 夢見 心地 : そうだ、よく見たら…
[メイン] 岩崎月光 : 1d100<=50 (1D100<=50) > 18 > 成功
[メイン] 夢見 心地 : そもそも色が反転してる
[メイン] ルルーシュ : 「そうか…あなたも連れてこられているんだな なら目的は同じはず」
[メイン]
ルルーシュ :
「早くここから出ましょう」
居ても立っても居られない様子 早く戻らなくては妹がどうにかなってしまうかもしれないからだろう
[メイン] 夢見 心地 : 「え?ちょっと待ってよルルーシュそんな急がなくても…」
[メイン] ロベルタ : 「ちょっと待った!」
[メイン] ルルーシュ : 「なぜ名前を知っている!?お前は誰だ!!!」声がした方に改めて振り向き驚愕する
[メイン]
岩崎月光 :
黒髪の男の慌てた様子に、元々細い目をさらに細め返すが。
待ったをかけたロベルタに目を向ける。
[メイン]
夢見 心地 :
「あっ」
やべっ、つい言っちゃった
[メイン] ロベルタ : 「とりあえず……全員、あんまりよくない顔してるから…………(タメ)」
[メイン]
ロベルタ :
「落ち着けぇ!!!」
ブラシで叫んだルルーシュの顔をボフンと殴りつけた。(あんまり痛くないと思う。)
[メイン]
ルルーシュ :
「…」
ごくまれに誘拐された人の中に犯行グループが紛れて、スパイをすることもあるが…まさか
[メイン] ルルーシュ : 「うわああ」考え込んだすきに予想外の一撃で仰天して転ぶ
[メイン]
ロベルタ :
「ふう……」
額の汗を拭う。
[メイン] 夢見 心地 : (た…助かった…?)
[メイン]
岩崎月光 :
「!?」
……こういう時は落ち着くことこそが一番の近道って、じいちゃんが言ってたが……
……落ち着かせるために殴った……!?
[メイン]
ロベルタ :
「まあ、正直なところ……あたしも聞きたいことは色々あるけど、それにはまず睨み合ってても仕方ないよ」
少なくとも。この場の人は全員混乱し切った顔に見える。
[メイン]
ロベルタ :
「とりあえず最初はスマイルで。あたしロベルタ、よろしくね」
指で口の端を釣り上げて。
[メイン]
:
「─────アッハッハッハッハ!」
月明かりの届かないところから、まるで黒幕のような女性の笑い声が。
[メイン] ルルーシュ : 「こんどはなんだ!?」
[メイン] : 拍手の音とともに、白い光の下へと、その姿が徐々に現れる。
[メイン] ロベルタ : 「なんだ!?(^^)なんだ!?(^^)」
[メイン]
夢見 心地 :
「そ…その声は!」
適当に合わせる
[メイン]
岩崎月光 :
「あぁ、ロベルタサンね……って、あぁ!?」
目をそっちに向ける。
[メイン]
西原 ジュディ :
そこに映し出されるは、橙色のポニーテールと、黄色の瞳
そして白衣と、眼鏡と……いかにも!胡散臭い女がそこにいた!
[メイン] ロベルタ : 「あ、あ、あ……あなたは!?」
[メイン]
西原 ジュディ :
ニヤけがおで、それぞれの顔を見やりながら
人差し指、中指、親指のみを立てた手を、自分の顔に添え。
[メイン] 西原 ジュディ : 「よくぞ聞いてくれた!」
[メイン] ロベルタ : アレは……フレミングの法則だ!
[メイン]
西原 ジュディ :
「アタシの名は、西原ジュディ
君達よりも少し早く目覚めた─────」
[メイン] 西原 ジュディ : バッ!!!!!
[メイン] ロベルタ : 「!!!!!!!!!」
[メイン] ルルーシュ : まさか…犯人!?
[メイン] 西原 ジュディ : なんかカッコイイポーンジング。
[メイン] 西原 ジュディ : 「─────マッドサイエンティスト、だッッ!!」
[メイン] 西原 ジュディ : ドヤァァァァァァ。
[メイン] 西原 ジュディ : 「あ、それとアタシも君達と同じように、いつの間にかここにいた身なんで」
[メイン] 西原 ジュディ : 「怪しいもんじゃありません」
[メイン] 西原 ジュディ : ※めっちゃ怪しい。
[メイン]
岩崎月光 :
「……!?」
ただでさえ悪い人相が、眉も曲がってさらに悪くなる。
[メイン] ルルーシュ : 「………怪しいだろ」
[メイン] 夢見 心地 : 「怪しいもんじゃないかァ…じゃあしょうがないなあ…」
[メイン] 岩崎月光 : 「今の登場でなんもねェの!?」
[メイン]
西原 ジュディ :
「な
に
も」
[メイン] 夢見 心地 : 「ゾッ!?!?!?!?!?」
[メイン] ロベルタ : 「でもあたしには分かるよ──今の光源を巧みに生かした演出、この人はワルモノじゃなければタダモノでもないって──」
[メイン] 岩崎月光 : ゾッ、と背筋が震えた。
[メイン] 西原 ジュディ : ニヤリ。
[メイン] 西原 ジュディ : ロベルタのセリフに口角を上げ。
[メイン] 西原 ジュディ : 「その通り、アタシは─────マッドサイエンティスト」←?
[メイン] 西原 ジュディ : 「"未知"を解明することを生業とする、科学者だよ」
[メイン] ルルーシュ : 「サイエンティストかはっきりしないがマッドなのは間違いないな」小声で
[メイン]
ロベルタ :
「マッドサイエンティスト……!」
ごくり、と唾をのんで。
[メイン]
西原 ジュディ :
「ま、君達も十分知っての通り……この場所は幾分か、奇妙でね」
ポッケに手を入れながら、辺りを見渡しながら。
[メイン]
西原 ジュディ :
コツ、コツ、コツ。とあなた達の方へと、ゆっくり歩きながら。
もう片方の手に持つ、分厚い本を見せる。
[メイン]
西原 ジュディ :
「分析し甲斐があるってもんだろう?クックック!
そこで君達にも、協力をしてもらおうと思ってねぇ!」
[メイン] 夢見 心地 : 「そうだね、私も色反転しちゃったしね」
[メイン]
岩崎月光 :
「……マッドサイエンティストねぇ…
ロベルタサンもそうだったが、肝っ玉座ってる奴が多いな」
ちらりと顔を見渡しながらも、西原に目を向けて。
[メイン] 西原 ジュディ : ─────そしてジュディは、分厚い本の内容を開き、あなた達へと見せる。
[メイン] 夢見 心地 : 40+1d10 そういや登場忘れてた🌈 (40+1D10) > 40+10[10] > 50
[メイン] system : [ 夢見 心地 ] 侵蝕率 : 40 → 50
[メイン]
GM :
【分厚い本】
近づけば月明かりで青白く見えていたが、その本自体が淡く、青く発光している事に気が付く。
タイトルはなく、パラパラと中を見たとしても文字が書いてあることは分かるが、文章を理解することができない。ボロボロで、ところどころ本が破けている箇所があることに気が付く。
[メイン] 西原 ジュディ : 「─────この通りだ」
[メイン] GM : 持っているジュディさんは<アイデア>どうぞ!
[メイン] 西原 ジュディ : CCB<=85 アイデア (1D100<=85) > 23 > 成功
[メイン] ルルーシュ : 「その本がどうしたんというんだ」つられて見るけど
[メイン] GM : 持っていると何故か、とても大切なものに感じる。
[メイン] 夢見 心地 : 「なにこれ」本を見る
[メイン]
西原 ジュディ :
「"ただの本"ではない、特殊な蛍光塗料が塗られているのか?
いや……それだけじゃあない」
[メイン] 岩崎月光 : ちらりと本に目を向けながらも。
[メイン] 西原 ジュディ : 「─────精神に作用する"何か"が、この本からは感じられてねぇ」
[メイン] ロベルタ : 塗料って感じの光り方じゃないな……?と思いつつ。
[メイン] 夢見 心地 : 「精神作用?どんなの?」
[メイン]
西原 ジュディ :
「それが生物から抽出したフェロモンによるものか
それとも、人工化合物によるものなのか、それは今は分析できないが」
[メイン] 西原 ジュディ : 夢見の方を見て。
[メイン] 岩崎月光 : ……なんつーか、大事にされてきた本、って感じだ。
[メイン]
西原 ジュディ :
「─────そうだな……ざっくりと言えば……
……大切だと、感じる。だな」
[メイン] 夢見 心地 : 「大切だと感じる…」
[メイン]
西原 ジュディ :
「オカルトだと思うかね?」
ニヤリと笑いながら。
[メイン] GM : 本を見つけたので、全員<POW*5>を振って下さい
[メイン] 西原 ジュディ : CCB<=65 POW×5 (1D100<=65) > 89 > 失敗
[メイン] ロベルタ : ccb<=60 (1D100<=60) > 88 > 失敗
[メイン] ルルーシュ : 「確かに奇妙だ。だがここから帰るためには関係ないんじゃないか?まずは部屋から出るのが大事なんじゃ」
[メイン] 夢見 心地 : CCB<=90 POW×5 (1D100<=90) > 34 > 成功
[メイン] ルルーシュ : CCB<=35 (1D100<=35) > 19 > 成功
[メイン] 岩崎月光 : CCB<=50 (1D100<=50) > 24 > 成功
[メイン] GM : 成功した3人は特に変わったことはない。
[メイン] GM : 失敗した2人は、1d6を振り、出たステータスを振りなおす。
[メイン] 西原 ジュディ : 1d6 変動ステ (1D6) > 2
[メイン] ロベルタ : 1d (1D6) > 1
[メイン] 夢見 心地 : 「いや…多分本当に大切なんだと思う」
[メイン] GM : 自分の姿が変わっていくことに対して、失敗した人のみSANc(0/1)
[メイン] 西原 ジュディ : 3d6 CON (3D6) > 15[6,3,6] > 15
[メイン] ロベルタ : 3d6 STR (3D6) > 16[6,4,6] > 16
[メイン] 西原 ジュディ : 「─────っ……!!」
[メイン] ロベルタ : 「おおおお~~~っ!?」
[メイン] 西原 ジュディ : ぶわりと、ジュディの頬に冷や汗が浮かびつつも、飄々とした表情に戻り。
[メイン] 西原 ジュディ : 「……ルルーシュくんと言ったかな?」
[メイン]
西原 ジュディ :
「ああその通りだ、脱出することが最終的な目標だ
しかし─────」
[メイン]
西原 ジュディ :
自身の手のひらを見やり、開いては閉じる。
……"先程"の自分よりも、より力が"必要"となっている。
[メイン] 西原 ジュディ : 「君も、"既"に感じているのではないかね?」
[メイン] 西原 ジュディ : 「─────己の"異変"に」
[メイン]
西原 ジュディ :
「……"未知"とは恐怖、何度でも言おう
そして、それを解明しないことには、安らかな平穏など訪れない」
[メイン]
西原 ジュディ :
「このような身体的・精神的影響を及ぼす空間で
果たして、"普通"のやり方でどうにかるものだと─────思うかい?」
[メイン] 西原 ジュディ : 眼鏡の位置を整えながら、口角を上げそう告げる。
[メイン]
岩崎月光 :
ジュディたちの様子が何か変化したように見えた。
はっきりとは言えないが、その事に目を細めながらも。
[メイン]
西原 ジュディ :
……さてさて、まずいね。実にまずい。
ここに来てから、"二度目"だ。
[メイン]
西原 ジュディ :
最初は、肌が少し若返った程度だと思い……あまり気に留めなかったが
……先程の変化……体力が減った感覚、あれは、間違いなどではない。
[メイン]
ルルーシュ :
「ッ………」
確かにこの女 説得力のある物言いだ。視点の高さがわずかに変化しているような感覚はある
[メイン] 岩崎月光 : 「だからその解明のためにアンタのことを手伝え、そういう事か?」
[メイン] 西原 ジュディ : 月光の方を向き、こくりと頷く。
[メイン]
西原 ジュディ :
「……アタシは、"霊能研究学"を研究している身ではあるが
恥ずかしいことに、まだな~んにも解明などできていなくてな、ハハハ!」
[メイン]
西原 ジュディ :
「そして、こういった"心霊現象"は……まぁ、過去にも遭遇したことはあるが
………"一人"では、何もできなかった
そこで、君達に協力をお願いしたいということなのだよ」
[メイン] 西原 ジュディ : 「事態の解明は必ず、君達の安全に繋がる」
[メイン]
岩崎月光 :
ジュディに目つきの悪い顔を向ける。
月光自身も感じるのは、微妙な差だが背が伸びたような感覚だった。
[メイン] 夢見 心地 : 「まあ私はいいよ、元からそのつもりではあったし」
[メイン] ロベルタ : 力加減の違う手を動かして違和感に眉を顰めていたロベルタだったが。
[メイン] 岩崎月光 : 「そうか、なら────勝手にやってくれ、俺はイヤだ」
[メイン]
ロベルタ :
「むしろ、あたしからお願いしたいね……ソレ!」
こくこくと同意を示した。
手の力加減が変わっている。これはちょっと放置ができない症状だ。
[メイン]
岩崎月光 :
手をヒラヒラとさせて、扉の方へと勝手に向かおうとする。
[メイン]
ルルーシュ :
「言いたいことはわかった」
完全には信頼できない人間ばかりだが…専門家風だな なら自由にやらせるか
[メイン]
岩崎月光 :
周りが賛同していく中、一人だけキッパリと断りを入れる。
協調性もないしひねくれているとしか思えない行動だった。
[メイン]
西原 ジュディ :
夢見とロベルタ、そしてルルーシュに協力感謝のため
ニコリと笑いつつ。
[メイン] 西原 ジュディ : 月光の方を向き。
[メイン] ルルーシュ : 万が一に備えて先に行った人間がどうなるかよく見ている
[メイン] 西原 ジュディ : 「─────単独行動は危険だよ、少年」
[メイン]
西原 ジュディ :
月光が扉のドアノブに手を触れようとした時に、その腕を掴みながら
キツネのような笑みを浮かべる。
[メイン] 岩崎月光 : ドアノブに触れる直前、眉を潜め。
[メイン] 岩崎月光 : 「……それはアンタの経験か?」
[メイン]
西原 ジュディ :
「行くなら、専門家と一緒の方が頼もしいだろう?」
へらへらと笑い。
[メイン]
西原 ジュディ :
「まぁ、そんなところさ
先に行きたいのだろう?なら行こう」
[メイン] 西原 ジュディ : 「─────レディ・ファーストでな?」
[メイン] 西原 ジュディ : 月光の身を守るために、扉の先へまず、己から先に向かう。
[メイン]
GM :
【木製の扉】
普通の木製の扉。
メモが張り付けてあり、『Welcome to the library‼(図書館へようこそ!)』と子供がクレヨンで書いたようなちょっと汚い文字で書いてある。
鍵はかかっていないので、ドアノブをひねれば外に出れそうだ。
[メイン] ロベルタ : おおっと置いて行かれちゃうよ!と心地とルルーシュをヒジでつっついている。
[メイン]
岩崎月光 :
ぐぐっ、と眉が曲がる。
三白眼の睨みつけるような目線をジュディに向けるが。
[メイン] 夢見 心地 : 後からついてく
[メイン]
岩崎月光 :
「……出口を探すのも必要だろ
まぁ、わかったよ」
バツが悪そうに、ジュディへと先を譲る。
[メイン]
ルルーシュ :
「先に行ってくれレディファーストがリーダーの意思みたいだからな」
夢見みたいな怪しい奴から目を離したくないので最後に出ようとする
[メイン]
ロベルタ :
「ルルーシュ?意気地がないよ!」
その様子にむう…と唸って、背中をばしばし叩いて無理やり横並びでいった。
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
部屋から出ると、辺り一面が天井まで届く高い本棚に囲まれた、広い場所に出る。
どうやら図書館のようだ、と探索者は思うだろう。
しかし、その図書館はあまりにも巨大で迷子になってしまいそうだ。
[メイン] GM : 廊下の奥から白い髪に同色の軍服を着た背の高い男性が現れ、探索者たちに話しかけてくる。
[メイン] 白髪の男 : 「君たちが新しい”迷子”だね、図書館へどうぞ、いらっしゃい!」
[メイン] 西原 ジュディ : 手をひらひらと、そして飄々とした顔で。
[メイン] 西原 ジュディ : 「ああ、"迷子"だ、君は……ここの支配人かな?」
[メイン] 白髪の男 : 白髪の男は、探索者たちを”迷子”と呼称し、人懐っこい笑みを浮かべて歓迎しているようだ。
[メイン]
西原 ジュディ :
敵意は無さそうだ、もちろん油断はできないのはそうだろうが。
余計な刺激を加えることも、それもまた危険な行為の一つだろう?
[メイン] 白髪の男 : 「僕かい?僕は案内人だよ」
[メイン] 岩崎月光 : 迷子と呼ばれたことに目付きをさらに悪くしつつ。
[メイン]
西原 ジュディ :
相手の土俵に立ったのなら、まずは相手のルールに従う。
安全策の一つと言えるだろう。
[メイン]
西原 ジュディ :
「案内人か、それは助かるなぁ、ハッハッハ!
それじゃあ……色々と説明をお願いしてもよろしいかな?」
[メイン]
西原 ジュディ :
「おっと、アタシはマッドサイエンティストだ、よろしく」
バッドコミュニケーションになりかねない自己紹介を当然のようにするサイコ女。
[メイン]
白髪の男 :
「マッドサイエンティスト、変わった名前だね」
「僕は”名無し”名前がないから”名無し”なんだ、そう呼んでくれ」
[メイン]
西原 ジュディ :
「ハッハッハ!君も変わってるじゃないか!
それならお互い、変わり者同士といったところだねぇ!」
[メイン] 夢見 心地 : 「う~ん分かりやすい…」
[メイン] 西原 ジュディ : ←どうやら変わり者の自覚があるマッドサイエンティストのようだ。
[メイン] 名無し : 「あはは。たしかにそうかもしれないね」
[メイン]
西原 ジュディ :
「コホン、では……図書館と名無しくんは言ったが
……具体的に、ここはどういった図書館なんだい?」
[メイン]
名無し :
「ここは世界の外にある図書館だよ。
色んな“世界”を管理してるんだ。
あの部屋の扉に書いてあったでしょ?あれ僕が書いたんだ!」
探索者達が出てきた扉の方に目を向ける。
[メイン]
ロベルタ :
「あの人、名前はふつーにジュディって言うらしいよ」
話を聞きつつこっそり注釈を入れといた。
[メイン] 西原 ジュディ : 「"世界"…… ……ああ、とてもセンスのある文字だったよ」
[メイン] 名無し : 「あれ?そうなんだ」
[メイン]
西原 ジュディ :
ロベルタに、フレミングの法則ポーズ。
意味は、分からない。多分感謝を述べてる。
[メイン] 名無し : 「ジュディだね。わかったよ」
[メイン]
西原 ジュディ :
「ああ、よろしく
………さて、少し……難しいね、"世界"とは、一体どういう"定義"なのかい?」
[メイン] 名無し : 「言葉の通りだよ。様々な世界」
[メイン] 名無し : 「人が営む世界もあれば、化け物が存在する世界もある」
[メイン] 西原 ジュディ : 「……多元宇宙論、ということかい?」
[メイン] 名無し : 「そんなところだね」
[メイン]
ロベルタ :
「へ~~~」
僕が書いた…の言葉に顔を青くして、横を向いて口笛を吹いてる。
[メイン]
西原 ジュディ :
まさか、それを管理するだと?
現代の科学でそれを実現することなど、不可能だ……!
[メイン] 西原 ジュディ : ……実に、面白いじゃないか……!
[メイン]
西原 ジュディ :
「……では、アタシ達が帰るためには
アタシ達の住む"世界"……」
[メイン] 西原 ジュディ : 「………ん?……待て、もしや……?」
[メイン] 西原 ジュディ : ─────分厚い本を取り出す。
[メイン] 西原 ジュディ : 「……名無しくん、これに見覚えは、あるかい?」
[メイン] 西原 ジュディ : ……何故だか、嫌な予感が絶えない。
[メイン] 名無し : ジュディが持つ本に目を向け
[メイン] 西原 ジュディ : 虫の予感?そんなもの、非科学的だ。
[メイン] 西原 ジュディ : ……だが、そう感じざるを得ないのだ。
[メイン] 名無し : 「その本こそ、君たちがここに呼ばれた理由だね」
[メイン]
西原 ジュディ :
眉を顰めながら、図書館にある小さな光に寄って
ジュディの丸眼鏡に光が、少し反射する。
[メイン] 西原 ジュディ : 「………聞かせてもらえると、助かるねぇ」
[メイン] 西原 ジュディ : あくまで、余裕に満ち溢れた、飄々とした表情で。
[メイン]
西原 ジュディ :
大人とは、建前の生き物。見栄こそが全て。
へらへらとした笑いは、己の弱い部分を隠すためにする。
[メイン] 名無し : 「その本──君たちの世界である本のページが破れてこの図書館内に散らばってしまったらしい、君たちはそれを見つけ出して世界を元に戻す「役割」をかみさまから与えられたんだ」
[メイン] 名無し : 「このままこの場所にながくいると、君たちは姿が変わっていってしまう。原因は、君たちの”世界”であるその本が壊れてしまったから、不安定になっているんだろうね」
[メイン]
西原 ジュディ :
「……ハ、ハハハ……アタシ達の身体・精神に異常を来たしていた理由が……
これに、あるとでも言うのかい………」
冷や汗が、ジュディの頬を伝う。その視線は、分厚い本へ。
[メイン]
岩崎月光 :
目を細める。
……そもそも、コイツが「世界」を管理……にわかには信じがたいが……
それを本当にするなら、それほどの厄介な理由のはずだ。
[メイン] 西原 ジュディ : 科学的に証明─────で、できるのか……?
[メイン] 西原 ジュディ : ……いや、やってみせる。それがアタシなのだろう?
[メイン] 夢見 心地 : 「とはいっても敗れた本なんてどうやって直すの?」
[メイン]
岩崎月光 :
「……チッ」
軽く舌打ちをするも、額には冷や汗が。
なにせ体が変わっていくという、事実として洗われているのだ。
[メイン] GM : ジュディが本をよく見ると確かにボロボロで、今にも崩れてしまいそうだ。
[メイン] 西原 ジュディ : 夢見の言葉に頷く。まさしくジュディが聞きたかったことだ。
[メイン]
名無し :
「直す方法はあるから安心して欲しい」
「この図書館にいる司書さんに頼めば修復してもらえるはずだよ」
[メイン] 西原 ジュディ : 「……なら、アタシ達のやることは……ページの回収、ただそれだけかい?」
[メイン]
名無し :
「そうだね」
こくりとジュディにうなずき
[メイン] 西原 ジュディ : もっとも、アタシは深く、この原理について調べたいところなのだが……。
[メイン]
名無し :
「全部見つけたら、君たちの世界にかえることができるよ」
「でも、僕たちこの図書館の住人は君たちの世界の本のページが見分けられない。しかし、君たちにはページが光って見えるはずだから、それを頼りに探してみるといいんじゃないかな」
[メイン] 西原 ジュディ : ……今は、名無しくんの言う、帰る方法とやらを確立してからだろう。
[メイン]
西原 ジュディ :
「……君、この本の"状態"、どう見る?」
月光へと視線をやり、ボロボロに破け散りそうになる本を見せる。
[メイン] 西原 ジュディ : この本が、自分達の住む"世界"なのだとしたら─────?
[メイン]
岩崎月光 :
「……今すぐ直さねえと、俺たちの体がこの本みたいにボロボロになる……
だけじゃ、すまねぇってことだな」
[メイン]
岩崎月光 :
顔が、いっそう険しくなる。
先程まで影響があったのは自分とこの場にいる全員くらい。
だが、今にも崩れそうな世界が、バラバラになるとするなら……
[メイン] 西原 ジュディ : 「……その勘は、当たっている─────かな?名無しくん」
[メイン]
岩崎月光 :
地球そのもの。そしてそこに住む人達が、バラバラになるかもしれない。
そういう危険だ。
[メイン]
ロベルタ :
名無しと名乗った男性に目を向ける。
世界が”壊れる”と言われてもピンとは来ない話だ。でも、月光の考えてるみたいに最悪のパターンだったら……どうだろう。
[メイン] 名無し : 「放置しておくと…君たちの世界はなくなってしまうだろうね」
[メイン]
西原 ジュディ :
「……ハ、ハハハハ、なるほどな」
そんな、非現実的なことが起こるわけない……という、悪魔の証明は。
……証明など、不可能だ。何よりも……この少年。
[メイン] 西原 ジュディ : 嘘を吐いているようには到底思えない。
[メイン]
西原 ジュディ :
「分かった、実に面白い!ならばここからは……
─────マッドサイエンティストの時間だァ!!」
[メイン]
夢見 心地 :
「う~んそれは困る…」
そう何度も世界が無くなるのは…
[メイン]
西原 ジュディ :
「名無しくん、ならば……うむ、この図書館は、実に広い
……まずは、構造を把握したいところもある
道案内をお願いしても、よろしいかな?」
[メイン] 西原 ジュディ : ぐるりと辺りを見渡しながら、その広さを肌に感じる。
[メイン]
岩崎月光 :
ちっ、と軽く舌打ちをする。
この話に疑問はあるが、こうして体に作用しているのなら、少なくとも全てが嘘という訳でもないだろう。
[メイン]
名無し :
「そのつもりだよ。僕は案内人だからね」
「見ての通りこの図書館は広いから、本当に迷子になっちゃうからね」
[メイン] 西原 ジュディ : ありがとう。と名無しに告げる。
[メイン] 名無し : ニコリと微笑み、5人の迷子の顔をそれぞれ見ると、ついてくるように促す。
[メイン]
GM :
1階は本棚で囲まれた迷路のようになっている。
壁際にある階段はよく見ると本棚が階段状になっており、2階に上がれるようだ。
[メイン]
GM :
「名無し」に案内されながら本棚の間をすり抜けていくと、少し開けた空間に出る。
低めの本棚が何個も配置され、その上や床に乱雑に本が積み重ねられてはいるが、なんとか受付のような長テーブルと椅子、そしてその椅子の上で本を顔面に乗せながら爆睡している男性の姿を見つける。
[メイン] 司書 : 「Zzz……」
[メイン]
名無し :
「彼は司書さん。本を直すのが得意なんだー。
…まあ、片付けは苦手みたいだけどね」
[メイン]
西原 ジュディ :
……なるほどな、本の修繕となると、細かい作業となる。
そしてここには、大量の本が存在するとなると……。
その作業量は、果てしないものなのだろうな、疲れが目に見える。
[メイン] 名無し : 「司書さん、新しい迷子だよ~おきてー」
[メイン] 名無し : 司書を起こそうとして、肘が積んである本にぶつかり、ドサドサと音を立てて司書に降りかかる。
[メイン] 名無し : 「…あ」
[メイン] 西原 ジュディ : 「あ」
[メイン] 夢見 心地 : 「あ」
[メイン] ロベルタ : 「あ~」
[メイン] 司書 : 「Zzz…ぐあおおおお!???」
[メイン] 司書 : がばりと起き上がり、本を払いのけて名無しに詰め寄る。
[メイン] 司書 : 「またかてめぇ!」
[メイン] 司書 : 起き上がった彼は金髪に綺麗な蒼い瞳の青年で、容姿は10代後半に見える。
[メイン] ロベルタ : またって何度もあったんだ。
[メイン]
西原 ジュディ :
本の角は、表面積がとても小さい、そのため圧力が非常に高くなり
少し重いくらいの本であれば、その殺傷力は、かなりのものとなる。
[メイン]
名無し :
「あはは。ごめんごめん」
申し訳なさそうに手を合わせて司書に謝る。
[メイン] 司書 : 「…ったく」
[メイン] 司書 : そのまま周りにいる5人の方に目を向ける。
[メイン] 司書 : 「あ?誰だお前ら」
[メイン]
西原 ジュディ :
さて、それよりも目の前で繰り広げられる、のほほんとした会話。
"世界"を管理する青年達とは思えないくらいに、緊張感が無く。
そこが逆に、自分達と彼らとの間にある、住む世界の違いを示していた。
[メイン]
西原 ジュディ :
ニコリと笑い、手をひらひらとさせるマッドサイエンティスト。
キツネのような、妖艶で怪しいスマイル。
[メイン] 夢見 心地 : 「私達は迷子だよ、ナナシがそう言ってた」
[メイン]
岩崎月光 :
ここは世界を管理してるんだろ?
それなのに…こんな態度か。
……浮世離れっつーか、なんつーか。
[メイン] 岩崎月光 : 「人の名前を聞く時はまず自分から言うんじゃねーの、オニーサン」
[メイン] 司書 : 「はあ、新しい迷子か。俺は仕事で忙しいから、好きにやれ」
[メイン] ルルーシュ : ここで直してもらうためのページが足りないが、顔合わせは大事だろう きっと
[メイン] 司書 : 「俺の名前?そんなもんもう忘れちまったよ」
[メイン] 夢見 心地 : 「え?じゃあ貴方もナナシじゃん」
[メイン]
西原 ジュディ :
……なるほど、この少年も、か。
ふむふむと頷きながら、何かを考えるように、顎に手をやる。
[メイン]
岩崎月光 :
不躾な態度で司書に接する。
ぎろりと睨むような視線は、司書を見据えるが。
[メイン]
司書 :
「俺は司書の役割を与えられてるから司書だよ。こいつと一緒にすんな」
じろっと名無しの方を見ながら
[メイン] ロベルタ : 目つきの悪い視線が飛び交っている。すごい空間だ。
[メイン] 夢見 心地 : 「なるほど役職名なのね」
[メイン] 司書 : 「ああ。そんなところだ」
[メイン] 名無し : 「あはは。なんだか空気がピリピリしてるね」
[メイン]
西原 ジュディ :
「ハッハッハ!いいじゃないか、少年らしくて!」
けらけらと笑っている。
[メイン]
ロベルタ :
「時間があれば君たちの目をまとめてキラキッラの少女マンガみたいにしてあげてもいいんだけど?」
「それで……司書さんが本を直してくれるんだったよね!」
[メイン] ルルーシュ : 「司書の仕事がそれなんだろう?最も仕事が追いついてないみたいだが」
[メイン] 司書 : 「ああ、修理か。どんな本なんだ?見せてみろ」
[メイン]
西原 ジュディ :
ルルーシュの言う通りだ、これではワンオペな状況だ。
労基が見たらビックリおったまげてしまうだろう。
[メイン] 司書 : 「うっせーな。俺にも色々あるんだよ」
[メイン]
岩崎月光 :
「これだよ、俺たちの世界の本…とか言われたやつ」
と、司書の前にボロボロになった本を置いて。
[メイン]
司書 :
「これか」
月光が置いた本を手に取り、ペラペラとページをめくる。
[メイン] 司書 : 「……頁が足りないな」
[メイン] 司書 : 「これじゃ直せない。例え直せたとしても、不完全なものになっちまう」
[メイン]
西原 ジュディ :
名無し君の言った通りの状況のようだ。
だがこれで、ページさえ集めることが出来れば元に戻せるということが分かった。
この少年には、アタシ達の命運が掛かっている。うむ……なんとも、重たい責任を背負わせているような気もするが、彼らは至って普通の態度だ、なんともといった乖離だ……。
もっともアタシはまだ、科学的根拠の無いものに対しては未だ、懐疑的視点を抱いているのだが。
[メイン]
GM :
◆1階 司書の巣 探索箇所
積み重なった本 小さな本棚 受付
[メイン] ルルーシュ : 「案内人から聞いているさ、ここにページがあるらしいってこともね、それでページがあれば完璧に直せるんだろう?」
[メイン] 司書 : 「ああ。それは誓ってもいい」
[メイン] 夢見 心地 : この隙に本を調べるぞ~
[メイン]
西原 ジュディ :
「となると、それらが君の直した本、ということになるのかな?」
司書の頭にぶつかった本を指しながら、けらけらと笑い。
[メイン]
GM :
【積み重なった本】
人間一人分のタワーが何個もできあがるほど、積み重なった本。
奥まった場所にある本のタワーは少し埃をかぶっていたりして、長い間彼がこの場所で本を読み続けていることが分かるだろう。
間に挟まるようにして、青白く発光した破れたページを見つけることができる。紙は探索者が持っている書籍と同じく淡く発光しており、同じものだと分かる。
[メイン] 司書 : 「そうだな。まだ途中のもあるけど」
[メイン]
夢見 心地 :
「あっ、ページみっけ」
ページを拾う
[メイン] ロベルタ : 「へえ!……ちょっと忙しそうだけど、新しい仕事任せちゃっていいわけ?」
[メイン] 司書 : 「ああ。お前らのほどボロボロじゃないから急ぐもんでもないし」
[メイン] 西原 ジュディ : おっ、よくやったねぇ!と夢見を褒める。
[メイン] GM : 頁を見つけたタイミングで、探索者全員<POW*4>。
[メイン] ロベルタ : ccb<=48 (1D100<=48) > 3 > 決定的成功/スペシャル
[メイン] 西原 ジュディ : CCB<=13*4 POW×4 (1D100<=52) > 37 > 成功
[メイン] 夢見 心地 : CCB<=18*4 (1D100<=72) > 15 > 成功
[メイン] ルルーシュ : CCB<=28 (1D100<=28) > 88 > 失敗
[メイン] 岩崎月光 : CCB<=32 (1D100<=32) > 52 > 失敗
[メイン] GM : 成功した3人は特に変わったことはない。
[メイン]
GM :
失敗した2人は、1d6を振り、出たステータスを振りなおす。
自分の姿が変わっていくことに対して、失敗した人のみSANc(0/1)
[メイン] ルルーシュ : 1d6 (1D6) > 4
[メイン] 岩崎月光 : 1d6 (1D6) > 3
[メイン] ルルーシュ : 3d6 APP (3D6) > 12[4,4,4] > 12
[メイン] 岩崎月光 : 3d6 (3D6) > 9[1,3,5] > 9
[メイン] ルルーシュ : CCB<=34 (1D100<=34) > 21 > 成功
[メイン]
ロベルタ :
「そーゆーんじゃなくて君がやる仕事の量の話だって!
居眠りするくらい忙しいみたいだしね?」
イタズラげに笑って。
昔は自分も仕事に振り回されてたもので、こういうのはあんまり他人事じゃない。
[メイン] 西原 ジュディ : おっとっ!と月光の変化に気づき、体を支える。
[メイン] 司書 : 「別に疲れてるから眠ってるわけじゃねぇし」
[メイン] 西原 ジュディ : ……なるほど、さっきもそうだったが……時間的余裕は、そこまで無いようだ。
[メイン] ルルーシュ : グラっと来て何かが変わったみたいだが視線身体感覚…なにも影響はないな
[メイン]
岩崎月光 :
あ!?と、ジュディに支えられて気づく。
普段なら倒れる前に動く体は、今は支えられるほどに身動きが鈍くなっていた。
[メイン]
西原 ジュディ :
しかし─────そんな状況でも、あの少女……ロベルタと言ったかな?
なんとも、心優しい少女だ、アタシとしても確かに彼の状況には
何も思わないことは無かったわけだが、うむ、見ていて心安らぐものもある。
[メイン]
ロベルタ :
「心配したのに……サボりだった……!?」
ため息をついてカウンターに身を預ける。
[メイン] 司書 : 「サボりって言うなら、そうなんだろうな」
[メイン]
西原 ジュディ :
「……落ち着いて、大丈夫だ、このマッドサイエンティストがついている」
小声で、月光に安心させるように、キツネのような笑みを浮かべながら。
[メイン] ロベルタ : 「ま~……でも、仕事に真面目なのはわかるよ。ただサボってるだけの人はそんなに面白い顔にならないからね~」
[メイン] 名無し : 「言われてるよ!司書さん」
[メイン]
岩崎月光 :
「……誰かに心配されるほどヤワじゃねーよ」
笑みを向けるジュディに小さく感謝を述べつつも、自分で立てる、と立ち上がり、ロベルタと司書の会話に耳を傾けて。
[メイン]
ロベルタ :
面白い顔というのも。
この司書の子は険しい顔ばっかり見せてるわけども。
[メイン]
司書 :
「うっせーよ」
ロベルタと名無しの両者に言う。
[メイン] 西原 ジュディ : 司書とロベルタ、そして名無しのやりとりを聞いて思わず。
[メイン]
西原 ジュディ :
「……プッ!」
素直な笑いが漏れてしまった。
[メイン]
ロベルタ :
「何かに頑張れない人って、厳しい顔も出来ないからね!どう?当たってる?」
ぐいっと身を乗り出して。
[メイン] 司書 : 「俺は好きで司書をやってるだけで、別に頑張ってるってわけじゃない」
[メイン] 司書 : 「あと顔は元々こうだ」
[メイン] 名無し : コソコソとロベルタにだけ聞こえるように
[メイン] 名無し : 「司書さんもね。元は迷子なんだよ」
[メイン] ロベルタ : コソコソ聞く。
[メイン]
ロベルタ :
「迷子!それってあたしたちと同じ?」
ビックリしたけど司書の手前、顔を取り繕って。
[メイン]
名無し :
「うん」
「それにね、この図書館にいると、記憶がどんどん薄くなって行くから、彼は少しでも消えないようにって普段は寝てるんだ」
[メイン]
司書 :
「おい。余計なこと言うな」
じろっと名無しの方を睨む。
[メイン]
ロベルタ :
「わお……」
……悪いことを言っちゃった。
[メイン] 夢見 心地 : 「二人とも何の話~?」
[メイン] ロベルタ : 名無しに手を合わせて感謝を示しつつ、体を離す。
[メイン]
名無し :
「ごめんね。釘を刺されちゃったから僕からは何も言えないや」
心地に申し訳ないように
[メイン] 夢見 心地 : 「え~?」
[メイン] ロベルタ : ちらっと司書の顔を確認して。
[メイン]
ロベルタ :
「後で教えてあげる」
コッソリ。この場で言うのは…まずい!
[メイン]
夢見 心地 :
その言葉に頷き
[メイン]
夢見 心地 :
「そうだ、この本直す所見せてよ」
司書にページを渡す
[メイン] 司書 : 「1頁だけじゃ無理だ。全部で…4頁か?」
[メイン] ロベルタ : 「全部集めなきゃダメ、と。残念……こんなボロボロの本を治すんだから、どんなにすごい手捌きか気になってたのに!」
[メイン]
夢見 心地 :
「ああいやそういう事じゃなくて…」
「そうそう1ページでもいいからどういう風に直すのか気になるな~って…」
[メイン] 司書 : 「ぶっちゃけると触れればそれで終わる」
[メイン]
西原 ジュディ :
「ハッハッハ!確かにな、それはアタシも気になるところだねぇ
知的好奇心は満たすためにある!ってねぇ!」
へらへらと笑いながら、一つの本を手にしながらやってくる。
[メイン] 夢見 心地 : 「わお簡単」
[メイン] 司書 : 「頁が足りてないなら不完全に直すことになるが、それでも良いのならやるぞ」
[メイン] 西原 ジュディ : その表紙には、「星の王子さま」と書いてあり。
[メイン] ロベルタ : ええっ!とガックリしつつも現れたジュディに目を向けて。
[メイン] ロベルタ : 「それは待って! ……っと、どうしたの?」
[メイン] 西原 ジュディ : やぁやぁお構いなく!とロベルタに優しく微笑みながら。
[メイン]
西原 ジュディ :
「ん?ああ、いや、なんだか少し、気になってね、これが」
持ってきた本を見せびらかす。
[メイン]
岩崎月光 :
いつの間にか消え、本を持ってきて現れたジュディに目を向ける。
マッドサイエンティストってよりかは忍者みたいだな、と内心思いつつも。
[メイン] 西原 ジュディ : その内容は、悩みを抱える男と、そして助けになりたい王子の会話であった。
[メイン] 西原 ジュディ : そして二人の会話は、平行線へと辿る、というものでもあった
[メイン] 司書 : ジュディが読み終えると、司書がボソリと呟く。
[メイン] 司書 : 「へんだよな、そのセリフ。大人って変な奴だ、ってそのあと王子は言ってるけどさ、その通りだよ。ただ、今になると分かる気もするんだよな、そののんだくれの言ってること」
[メイン] 司書 : そう独り言のように呟いたあと、探索者達の方を見て、
[メイン] 司書 : 「…お前ら、忘れたいって思ったことってあるか?変わりたいと思った事とか」
[メイン] 司書 : 「それか、忘れてしまいたくないこと、変わることを恐れた事は?」
[メイン]
西原 ジュディ :
「…………」
ニヤリと笑い、黙る。
それが、"答え"。
[メイン] ロベルタ : 少し、考えるそぶりを見せて。
[メイン]
ロベルタ :
「それは……ある」
その言葉を言う時だけ真剣な顔になって。
[メイン] 司書 : ちらりと、ロベルタの顔を見る。
[メイン]
ロベルタ :
「でも、そういう質問するってことは司書さんにも忘れたいこと、忘れたくないことがあるってことだよね?そこを!あたしだけ話すのは……不公平!」
指を一本立てて。
[メイン]
ロベルタ :
「というわけで、あたしが一つ話す。司書さんも一つ話す。どう?興味ない?」
二本目の指をぴっ!と。
[メイン]
西原 ジュディ :
ハッハッハ!等価交換条件かい!それは面白い提案だ。
うむ、このロベルタという少女、実に面白い。
[メイン] 西原 ジュディ : 実際─────。
[メイン] 西原 ジュディ : ……この、"のんだくれ"は、答えなくなんか、無かった。
[メイン]
西原 ジュディ :
人に明かすことすら憚られるような、人には言いにくいもの。
……生きていくというのは、この王子さまのように、ずっと綺麗ではいられない。
[メイン]
西原 ジュディ :
アタシ?
まぁ、ね?─────言いたくないこと、あるよ。
[メイン] 司書 : 「ちっ、ならいいや。別にそこまで興味があったわけじゃないしな」
[メイン] 司書 : そう言うと、星の王子さまを渡すようにジジュディに促す。
[メイン] 夢見 心地 : 「え~じゃあ全員ならどう?」
[メイン] 西原 ジュディ : ああどうぞ、と司書に手渡す。
[メイン] 司書 : ジュディから本を受け取り、パラパラとめくる。
[メイン]
ロベルタ :
「そ、そんなに……あたしに興味が無い……!?」
いや、まあ。たしかーに相手からすると乗る義理も、ない。
ただ面と向かって興味が無いと言われると。ショック。
[メイン]
西原 ジュディ :
ロベルタの肩に手を乗せ、励ますように。
ナイス・マッドサイエンティスト!と謎発言をし、グッジョブサイン。
[メイン] 司書 : 「…この本、ページが破けてるな…。あと2ページ抜けてる。お前らのページを探すついでに見つけたら、持ってきてくれないか?」
[メイン]
西原 ジュディ :
「…………なるほどねぇ」
ニヤリと笑い。
[メイン] 西原 ジュディ : その行為、アタシ達に利など存在しない。
[メイン] ロベルタ : 辛いです……と言わんばかりに頭の体重をジュディに預ける。
[メイン]
西原 ジュディ :
世界を直す、それはアタシ達にとっての共通の大きな目標であった。
だからこそ、本のページ探しに対し、積極的な姿勢を取ることができた。
[メイン]
西原 ジュディ :
しかし、司書の頼み事は異なる。
得られるメリットが現段階で見られない。
[メイン] 西原 ジュディ : ─────ロベルタ、君はどう答えるんだい?
[メイン] 西原 ジュディ : 体を預けるロベルタの頭を撫でながら、狐のような瞳を向け、口角を上げる。
[メイン]
ロベルタ :
「……それなら!」
しばらくジュディに撫でられつつ瀕死になっていたロベルタだったが、飛び跳ねるように起き上がり。
[メイン]
ロベルタ :
「もう絶っっっっ対ページ届けるから、代わりにさっきのやってもらうからね!!あたしが……そう決めた!!!」
カウンターに両手を叩きつけて詰め寄り。
[メイン]
ロベルタ :
芸術家気質のロベルタにとって、面と向かっての塩対応は響いたのだ。
これはもう意地……プライドである。
[メイン]
ロベルタ :
「ペーッジ!!!」
有無を言わさず走り去る──約束のみ押し付けて、果てない図書館にページを探しに……。
[メイン] 西原 ジュディ : ロベルタの背を見やりながら、ニヤリと笑い。
[メイン] 司書 : 去っていくロベルタを姿をチラッと見たあと、あくびをしながらまた本を読みだす。
[メイン] 司書 : そしてぼそぼそとなにかを呟く。
[メイン]
西原 ジュディ :
「いいねぇ、そうは思わないかい?」
それは隣に立つ月光に語っているのか、それとも司書に語っているのか。
[メイン]
岩崎月光 :
ロベルタの大声に目を丸くしていた。
つっつけどんな相手に手伝う義理もないはずなのだが、こうして約束を交わす姿勢に、月光は驚いてはいた。
[メイン]
岩崎月光 :
「……まぁ、良い奴なんじゃねえの」
ぶすっと言う。率先して動いたロベルタに素直に驚いていた証拠でもあった。
[メイン] 西原 ジュディ : その言葉に、フッ、と笑い。
[メイン] 西原 ジュディ : 「ああ、そしてそう思える君も」
[メイン] 西原 ジュディ : 「きっと、"そう"なんだろうねぇ」
[メイン] 西原 ジュディ : へらへらと笑いながら。
[メイン] 西原 ジュディ : 「さて名無しくん」
[メイン] 西原 ジュディ : 「迷子になっちゃうよ?」
[メイン] 西原 ジュディ :
[メイン] 西原 ジュディ :
[メイン] 西原 ジュディ :
[メイン] 名無し : 「あっ!?」
[メイン] 名無し : 視線を向けるが、既にロベルタの姿はなかった。
[メイン] 司書 : 「…ボケ案内人め」
[メイン]
西原 ジュディ :
「─────おっと、司書くん」
司書の持つ本から溢れる、青白い光を指差す。
[メイン] 西原 ジュディ : 自分達が見てきたものと、全く同じもの。
[メイン]
司書 :
「あ?」
本に向けていた視線をジュディの方に
[メイン] 司書 : 「この本がどうかしたのか?」
[メイン]
西原 ジュディ :
「それは、アタシ達の探し物の一つだねぇ、ちょ~いと一つ
貸してもらってもいいかい?」
へらへらと笑いながら。
[メイン]
司書 :
「…ああ、そういうことか。俺たちには見えないんだったな」
本をジュディへ差し出す。
[メイン]
西原 ジュディ :
「ああ、ありがとう、眠りを妨げて申し訳ないね
それじゃ、体に気を付けるんだよ」
ニヤリと笑いながら。相変わらず黒幕みたいな女な態度で。
[メイン] 西原 ジュディ : 本を受け取ると─────。
[メイン] GM : 受け取ったタイミングで、全員<POW*3>。
[メイン] 西原 ジュディ : CCB<=15*3 POW×3 (1D100<=45) > 98 > 致命的失敗
[メイン] ルルーシュ : CCB<=21 (1D100<=21) > 9 > 成功
[メイン] 岩崎月光 : CCB<=21 (1D100<=21) > 11 > 成功
[メイン] GM : 成功した3人は特に変わったことはない。
[メイン]
GM :
失敗した2人は、1d6を振り、出たステータスを振りなおす。
自分の姿が変わっていくことに対して、失敗した人のみSANc(0/1)
[メイン] 西原 ジュディ : 1D100<=65 正気度ロール (1D100<=65) > 29 > 成功
[メイン] 西原 ジュディ : 1d6 (1D6) > 4
[メイン] 西原 ジュディ : ……外見ガチャ……
[メイン] 西原 ジュディ : 3d6 APP おりゃあああああああああ!!! (3D6) > 15[6,6,3] > 15
[メイン] 西原 ジュディ : っしゃあああああああああ!!!!!!!!!
[メイン] 西原 ジュディ :
[メイン]
西原 ジュディ :
「─────あ」
肌がつるん、ともっちもちの、しっとしとになった。
[メイン] 司書 : 「…あんた、そんな顔してたっけ?」
[メイン]
西原 ジュディ :
また変化、奇妙な変化。科学的に立証のできないもの。
だけどなんか……なんか。
嬉しかった。
[メイン] 西原 ジュディ : 「………ドヤ」
[メイン] 西原 ジュディ : マッドサイエンティストも女である。
[メイン]
岩崎月光 :
「……?!」
どこがどう変わったかは分からないが、前よりも微妙に整ってる……気がした。
[メイン] 西原 ジュディ : ドヤァァァァァァ。
[メイン] 西原 ジュディ : 月光にも、これでもかとドヤ顔を見せつけながら。
[メイン]
西原 ジュディ :
「……さて、名無しくん、続きの案内をお願いしても?
ロベルタの向かった先は……ふむ、2階があるのか」
顎に手をやりながら、上を見やりつつ。
[メイン] 西原 ジュディ : ─────すると上から、ドスンッ!?という強い音が。
[メイン] 西原 ジュディ : 「……マッドサイエンティスト」←?
[メイン]
名無し :
「えっと、2階は、はい、ありますね」
ロベルタを追いかけるか、それとも残った4人を案内するか迷っていた。
[メイン] 西原 ジュディ : 「名無しくん、案内人だろう?」
[メイン]
西原 ジュディ :
「追おうッ!」
2階へと駆け出す、ダイナミックマッドサイエンティスト。
[メイン] 名無し : 「は、はい。みなさんも迷わないように僕について来てくださいね」
[メイン] 夢見 心地 : 「は~い」
[メイン]
ルルーシュ :
「わかった」
早く終わらせて戻りたいものだ
[メイン]
岩崎月光 :
「……ああ」
ポケットに手を入れたまま、他について行く。
[メイン] 西原 ジュディ :
[メイン] 西原 ジュディ :
[メイン] 西原 ジュディ :
[メイン]
GM :
探索者達が二階に向かうと、梯子を使い本棚から本を取り出そうとする小柄な少女の姿を見つける。
年齢は10代前半くらいの中学生くらいの容姿。
[メイン]
館長 :
「………」
高いところの本へ一生懸命手を伸ばしている。
[メイン] 岩崎月光 : 「……これでいいのか?」
[メイン]
岩崎月光 :
ひょいと、少女が手を伸ばしていた本を手に取り、彼女の前へと置く。
世界の本によって身長があまり変わらなかったのは良かったのかもしれない。
[メイン]
館長 :
「あら?有難う」
ニコリと容姿に似合わない妖艶な笑みを月光に向ける。
[メイン] 岩崎月光 : 容姿に似合わないその笑い方に、一瞬怯むように目を細めつつも。
[メイン]
岩崎月光 :
「……俺もこの本が読みたかっただけだ
んで、アンタが……この館の管理者、ってことでいいのか?」
[メイン]
岩崎月光 :
感謝にそっぽを向きながらも、案内人から事前に伝えられていたことを繰り返す。
[メイン]
館長 :
「管理者?私が?まさか。違うわ」
そっぽを向く月光をニコニコと微笑みながら見つめる。
[メイン] 館長 : 「ここの管理をしているのはモルペウスよ」
[メイン]
岩崎月光 :
「ん? モルペ……何?
それに……アンタが館長って聞いたが、管理してんのは別にいんのか?」
[メイン]
館長 :
「モルペウスよ」
「私はここに残ることを望んだから、かみさまから館長の職を承ったの」
[メイン]
岩崎月光 :
館長といえばてっきり、あの個性強い面々を纏めてる人なのかと思ってた。
この館長は、どうにも冷静なようだし、合ってるとは思ってたが。
[メイン] 岩崎月光 : 「……」
[メイン] 館長 : 「それに私は本はそこまで好きじゃないしね」
[メイン] 岩崎月光 : かみさま……どっかで聞いた話だな。
[メイン]
岩崎月光 :
「なんだそりゃ、本が好きじゃねえのに館長になったのか?
残りたいって望むくらいなのにか?」
[メイン] 館長 : 「だってここにいればずっとこの姿のままでいられるもの」
[メイン]
岩崎月光 :
先程手を伸ばしていた本。その埃を払うように、手でなぞりながら。
[メイン] 館長 : 「ずっと綺麗な姿で、それって素敵じゃない?」
[メイン] 岩崎月光 : 目を見開いて、その言葉を聞き取った。
[メイン]
岩崎月光 :
それは、驚きから来るもので。
……そうか、俺は体が変化したことに驚いたが……
目の前の館長は、それを受け入れた、と。
[メイン]
岩崎月光 :
そういう話は聞く。自分の容姿にコンプレックスを持っていて、それを変えたいがために整形をする…とか。
テレビで特番として見た事はある。
[メイン] 岩崎月光 : 「俺は、別にこの顔ではいいけどな」
[メイン] 岩崎月光 : ぼさっと、目つきの悪い、不良のような見た目でそう言う。
[メイン]
岩崎月光 :
「……館長サン、アンタは本が好きでもないって言ってたが
"みにくいアヒルの子"、って知ってるか?」
[メイン] 館長 : 「聞いた覚えはあるけど、詳しくは覚えていないわ」
[メイン]
岩崎月光 :
館長の許可も借りず、本棚へと足を運ぶ。
そして、そこから童話コーナーの1つから1冊を抜き出してくる。
[メイン] 岩崎月光 : 「へっ、つっても俺も沢山覚えてるわけじゃねえけどな。だからおさらいしつつ、だ」
[メイン]
館長 :
「…聞かせてくれる?」
月光が持つ本をちらりと見て
[メイン]
岩崎月光 :
館長の前でその童話を開く。
タイトルは、"みにくいアヒルの子"。
[メイン] 岩崎月光 : こくりと頷き。
[メイン]
岩崎月光 :
簡単に言えばこんな話だ。
アヒルの母親の元に、灰色の醜いアヒルの子が生まれた。
周りの鳥にも兄弟にも虐められた。
ひとりぼっちになったアヒルは、冬の厳しさにも1人で耐えて続けた。
そして、春になり、アヒルは一つの鳥の群れへと出会う。
[メイン]
岩崎月光 :
それは────白鳥。
みにくいアヒルの子は、アヒルの子ではなく、美しく優雅な白鳥の子だったのだ、という話。
[メイン]
岩崎月光 :
「なんだ、俺もあんま覚えてなかったな。読み返して得したぜ、ケケケ」
軽く笑いながらも、童話が描かれた本を閉じて。
[メイン]
岩崎月光 :
「生まれたこの体にケチをつけたら、俺は爺さんに叱られちまう
他人にどう言われようと、これは変えねーしな」
[メイン] 館長 : 「…あなたは、今の自分に満足しているのね」
[メイン] 岩崎月光 : 「そうかもな。だが、アンタだって今の姿に満足してるんじゃねえのか?」
[メイン]
館長 :
「ええ、今の姿には満足しているわ」
こくりと頷き、月光に同意を示す。
[メイン]
岩崎月光 :
「アンタは、この途方も無い図書館の館長をして、その姿になったわけだ。
人の目にも耐えて、そんで、俺には分からねー努力をして、な」
[メイン]
岩崎月光 :
「なら、別にいい事じゃねえの
耐えたからこそ、白鳥にアンタはなれたんだろ」
[メイン]
館長 :
「あら?褒めてくれてるのかしら?」
クスクスと笑って
[メイン] 館長 : 「ええ、そうね。ありがとう。貴重なお話をしてくれて」
[メイン] 岩崎月光 : 指で、挿絵の白鳥を指さしつつ。
[メイン]
岩崎月光 :
「……悪いかよ」
ぶすっと、顔つきの悪い眉を曲げながら。
[メイン]
館長 :
「いえ、そんなことはないわ。ここにはあまり話し相手がいないから」
月光の言葉に首を左右に振る。
[メイン]
岩崎月光 :
その言い方を見るに……名無しは……違うっぽいな。
まぁアイツは案内人らしいし、それ以外で接することがないのかもしれない。
[メイン] 岩崎月光 : 「そりゃドーモ。アンタがして欲しいならいくらでも付き合ってやれるが……」
[メイン]
岩崎月光 :
本を月光にしては優しく、机の上に置く。
ボロボロになった、例の世界の本だ。
[メイン] 館長 : 「ふふ。それならいっぱいお話しちゃおうかしら」
[メイン]
館長 :
「……それは」
月光が置いた本に目を向ける。
[メイン]
岩崎月光 :
「俺たちの世界の本…らしい。
これを治さないと、俺たちの体も、世界もおかしくなるとか名無しから聞いた
これのページとか、知らねえか?」
[メイン]
館長 :
「…あなた、迷子なのね」
「あなたの世界の本のページは私には見えないからどうしましょう」
[メイン] 館長 : 顎に指を当て、考えるポーズを取る。
[メイン]
岩崎月光 :
「あー…そうだったな
んじゃあ、この階は虱潰しにするしかないか?」
本棚をみあげる。この量を相手にするには、流石にタイムアップの方が先に来そうだ。
[メイン]
岩崎月光 :
「……ん?」
考える仕草に、目を向けて。
[メイン] GM : <目星>どうぞ!
[メイン] 岩崎月光 : 1d100<=90 (1D100<=90) > 10 > 成功
[メイン] GM : 彼女の胸ポケットから青白い光が見える。
[メイン] 岩崎月光 : 「おっと、一枚見っけ」
[メイン] 館長 : 「…?」
[メイン]
岩崎月光 :
躊躇なく、背伸びをして。
パッと胸ポケットから抜き出す。
[メイン] 岩崎月光 : ……ん?
[メイン] 館長 : 「なっ…!?」
[メイン] 岩崎月光 : 抜き取る際に館長と目が合った。
[メイン] 館長 : 少しだけ頬が赤くなる。
[メイン]
岩崎月光 :
「……あ〜〜〜〜〜っと!!!
今のは違うからな!!ほら!!これ!!
見えるだろ!?青白いのが!!!」
[メイン]
館長 :
「…私にはただの本のページにしか見えないわ」
訝しむような目で、じろっと睨む。
[メイン]
岩崎月光 :
ことに気づき汗を滝のように掻き、ページをひらひらと。
館長視点だと多分光は見えてない。
[メイン]
岩崎月光 :
「あ〜〜…悪かった
なんか、代わりじゃねえけど……弁償とかって……」
[メイン] 岩崎月光 : 縮こまる。館長の身長よりも低く。
[メイン] 館長 : 「…それじゃあ、ずっとこの図書館にいてくれない?」
[メイン] 岩崎月光 : 「…………」
[メイン] 岩崎月光 : 「アンタの話し相手……ってことか」
[メイン] 館長 : 「ええ。あなたのこと気に入ったわ」
[メイン]
岩崎月光 :
あたふたとした顔が、真剣なものに。
机に手を付きながらも、じっと館長を見る。
[メイン] 岩崎月光 : 「……ありがとよ。館長サンにそう言われちゃ光栄だ」
[メイン] 岩崎月光 : へっ、と笑いつつも、瞳は館長を見据えたまま。
[メイン] 館長 : 緑の瞳が、月光の紫の瞳を覗き込む。
[メイン]
岩崎月光 :
「……だが、それはできねえ
俺はどーしようも無いガキだけど、そんな俺にも家族が一人いるんだ
その人を俺みたいな奴のために悲しませんのは……不甲斐ねえ」
[メイン] 岩崎月光 : 小さく首を横に振り、けれど、瞳は合わせたまま。
[メイン]
岩崎月光 :
「……アンタは、ここでずっと仕事をしなくちゃなんねえのか?
"かみさま"にお願いしたっつってたが、それは今もやらねぇといけねえのか?」
[メイン] 館長 : 「私はね。人間が好きなの」
[メイン] 館長 : 「だからこの場所で、ずっと見守ってるのが性に合ってるのよ」
[メイン] 館長 : 「それが私の館長のお仕事」
[メイン]
岩崎月光 :
「…………」
館長の緑の瞳が、図書館の暗い光に反射した。
[メイン]
岩崎月光 :
きっとこうして、俺のような人間を何度も迎えてきたのだろう。
そいつらと見守り、話し、そして────別れる。
それをしなくてはならないのが、館長の「みにくいアヒルの子」であり、仕事。
[メイン] 岩崎月光 : 「……大変なんだな、館長ってのは」
[メイン] 岩崎月光 : 少し視線を下げてそう答えるが。
[メイン]
岩崎月光 :
「だが、俺はここに残ることは出来ねえ
学もねえやつが、館長の仕事を手伝うとかできねえしな」
へっ、と笑いつつも。
[メイン] 岩崎月光 : 「んで、だ。代わりじゃないが、ここにまた遊びに来てもいいか?」
[メイン]
岩崎月光 :
机の近くにあった椅子を、適当に寄せて。
その上に座り込むようにして、人相の悪い笑みを向ける。
[メイン]
岩崎月光 :
「人が好きってんなら、面白かった人の話でもしてくれよ。あ、もちろん館長サンの事でもいいぜ?
俺は、本1冊持ってきて一緒に読むからさ」
[メイン] 館長 : 「…残念ね。ちょっと期待してたんだけどなぁ」
[メイン]
館長 :
「それなら…」
先ほど月光にとってもらった本を開く。すると、ページが1枚ひらりと床に落ちる。
[メイン]
館長 :
落ちた紙を拾い上げ
「あれ?これはこの本のやつじゃないわね」
[メイン]
岩崎月光 :
「……ん?」
そのページに目を送る。
[メイン] GM : ”星の王子様”の破れたページだということが分かる。
[メイン] 岩崎月光 : ……これ、さっき西原サンが持ってきてた……?
[メイン] 岩崎月光 : 読んでみる、目星とかは必要か?
[メイン] GM : 不要ですわね
[メイン]
館長 :
「あれ?これが気になるの?」
月光に拾った紙を手渡そうとする。
[メイン]
岩崎月光 :
「ん……ああ、悪い」
なんとなく気になり、頷きそのページを持つ。
[メイン] GM : そのページにはこのような文章が書かれていた。
[メイン]
GM :
『「それで?」と、はかせはたずねた。
「えっと、ぼくんち。」と王子くんはいった。「あんまりおもしろくないし、すごくちいさいんだ。みっつ火山があって、ふたつは火がついていて、ひとつはきえてる。でも、まんがいちがあるかもしれない。」
「まんがいちがあるかもしれんな。」と、はかせはいった。
「花もあるよ。」
「わしらは、花については書きとめん。」と、はかせはいった。
「どうしてなの! いちばんきれいだよ!」
「というのもな、花ははかないんじゃ。」
「なに、その〈はかない〉って?」
「ちりの本はな、」と、はかせはいう。「すべての本のなかで、いちばんちゃんとしておる。ぜったい古くなったりせんからの。山がうごいたりするなんぞ、めったにない。大うなばらがひあがるなんぞ、めったにない。わしらは、かわらないものを書くんじゃ。」』
[メイン]
岩崎月光 :
……変わらないもの。
生きていれば、何かしらは変わってしまう。性格、容姿、生き方。
大切に思っていたことも、儚くなるのかもしれない。
だからこそ、だろうか。館長は────変わらないことを選んだ。
[メイン]
岩崎月光 :
「……なんだか、館長サンみたいな話だな」
そのページを見つつも、ちらりと交互に見て。
[メイン]
館長 :
「…そうね」
月光が持つそのページを覗き込みながら
[メイン]
館長 :
「博士にとって重要なことは、”いつまでもかわらないこと”だったのよね。花は、散ったり、変わるものだから、彼には興味がなかったんじゃないか、って私は思ったのよ」
「それが、この本の世界での大人なのよね。じゃあ、変わりたいと願う人間はみんな、子供なのかしら。…なんて、ね」
[メイン]
岩崎月光 :
「……さぁ、どうだろうな
俺は逆だと思ったぜ」
[メイン] 岩崎月光 : みにくいアヒルの子の本を改めて手に持って。
[メイン]
岩崎月光 :
「じいさんから聞いた話なんだけどな
おとぎ話っていうのは、人の口から始まったものだから、地方によって細かいところが違うんだとか」
[メイン]
館長 :
「あなた、本に詳しいのね」
そうつぶやき、月光の言葉の続きを待つ。
[メイン]
岩崎月光 :
「最初は噂話とか、教訓でしかない。
人の口で簡単に変わってしまうものを一つの物語にする。
そうすることで、変わってしまうものを、変わらないものにする」
[メイン]
岩崎月光 :
「……じいさんに教えこまされたからな」
バツが悪そうにそう言いながらも。
[メイン]
岩崎月光 :
「……まぁ、どっちが大人とか子供とかねーんじゃねえの。どっちも人だろ。
俺からしたら、アンタは子供に見えるしな」
[メイン]
岩崎月光 :
ケケケ、とからかう様に笑い。
これみよがしに身長の高さを誇る。
[メイン] 館長 : 「…あなた、本当に話していて楽しいわ」
[メイン]
岩崎月光 :
「へっ、こんな話でもいいなら、また迎えてくれよ」
[メイン] 岩崎月光 : ニヤリと笑い、指きりげんまんを切るように。
[メイン] 館長 : 「私が子供のように見えるのは、私がそう望んだから。変わりすぎてしまうと自分は自分じゃいられなくなってしまうかもしれないって思ったから。だから私はこの、子供のままの姿を……」
[メイン] 館長 : ぽつりぽつりと聞こえないような声で呟いて
[メイン]
館長 :
「…やっぱりなんでもないわ」
月光に自分の小指を差し出し、絡める。
[メイン] 岩崎月光 : 「……俺はアンタのことは詳しくは知らねえけどよ」
[メイン]
岩崎月光 :
「アンタはこうして、俺みたいな奴に楽しいって言ってくれる
そういう優しさは変わってない、そう感じるよ」
[メイン] 岩崎月光 : 「安心しろよ。アンタはどんなに変わっても、アンタだ」
[メイン]
館長 :
「……ありがとう」
月光の言葉に、素直な子供っぽい笑みでニコリと笑った。
[メイン] 館長 : 「…さてと」
[メイン] 館長 : 「向こうで他の迷子の子たちとお茶してるんだけど、一緒にどう?」
[メイン] 岩崎月光 : 「……じゃあ、そうさせてもらうか」
[メイン]
岩崎月光 :
お茶を飲む柄でもない…とは一瞬思ったが、それを無碍にするのも月光は出来なかった。
[メイン] 岩崎月光 : なにより、館長のその笑いには……なんとも勝てないような気もしたからだ。
[メイン] 岩崎月光 :
[メイン] 岩崎月光 :
[メイン] 岩崎月光 :
[メイン] GM : ページを入手したので、全員<POW*2>。
[メイン] 夢見 心地 : CCB<=18*2 (1D100<=36) > 14 > 成功
[メイン] ロベルタ : ccb<=24 (1D100<=24) > 27 > 失敗
[メイン] 西原 ジュディ : CCB<=13*2 POW×2 (1D100<=26) > 18 > 成功
[メイン] ルルーシュ : CCB<=14 (1D100<=14) > 25 > 失敗
[メイン] ロベルタ : 1d6 (1D6) > 1
[メイン] ロベルタ : 3d6 (3D6) > 8[5,1,2] > 8
[メイン] ルルーシュ : 1d6 (1D6) > 3
[メイン] ロベルタ : あたしの筋力はオモチャじゃないんだよ
[メイン] ルルーシュ : 3d6 DEX (3D6) > 12[2,4,6] > 12
[メイン] ルルーシュ : 早くなった
[メイン] 岩崎月光 : 1d100<=18 (1D100<=18) > 30 > 失敗
[メイン] 岩崎月光 : 1d6 (1D6) > 5
[メイン] 岩崎月光 : 3d6 (3D6) > 12[2,6,4] > 12
[メイン] 岩崎月光 : ……縮んだ!
[メイン] GM :
[メイン] GM : ジュディさん、ロベルタさん、月光さんは2階で用事があるとのことで残したまま、名無しは3階へ心地さんとルルーシュさんを連れて向かう。
[メイン]
名無し :
「さて、この先ですよ…ってあれ?」
後ろを振り向くが、心地の姿がないことに気がつく。
[メイン] 夢見 心地 : 私はここはいろいろありそうなので折角だから適当にここら辺散策することにした、ナナシに無断で
[メイン] ルルーシュ : 「まあ さっきまでいたし気にしなくてもいいだろう。どうしても気になるなら一緒に探すが」
[メイン] 名無し : 「とは言っても、先ほどまでは一緒でしたから、もしかしたら先に上へ向かったのかもしれませんね」
[メイン] 名無し : 「僕たちも行ってみましょうか」
[メイン] ルルーシュ : 「頼む」
[メイン]
ルルーシュ :
このペースで行けばそろそろページもそろってこの奇怪な現象も終わるはず
そう思いながら後についていく
[メイン] GM : 名無しとルルーシュさんが階段を上がっている頃、
[メイン] GM : 心地さんは、他の階とは違ってかなり開けた空間に出る。
[メイン] GM : 高い天井まで届く本棚は壁際にぎっしりと並んでいるが、それよりも気になるのは、探索者達の真正面に見える、まるで館の門のような巨大な両開きの豪奢な鉄扉。
[メイン] 門番 : そしてその前に立つ、ゴシック風の服を着た長身の美しい女性。
[メイン] 夢見 心地 : 「あれ?上の階なのに門がある」
[メイン] 夢見 心地 : 「そして誰かいる…お~い!」
[メイン] 門番 : 心地が呼びかけた先にいる女性、髪と同じ色をしたその長い睫毛に縁どられたその目は閉ざされており、更に異様な事にその女性の口は痛々しくも縫い合わされていた。
[メイン]
門番 :
見える肌は生気を感じさせないほどに青白く、まるで陶器のようだと思うだろう。
心地の気配を感じ取ったのか、女性はゆっくりと、瞳を開く。
[メイン] 門番 : そこには、何も無かった。
[メイン]
門番 :
眼球がある筈のそこには、ただ真っ黒な、真っ暗な二つの”穴”。
それが、心地を見つめていた。SANc(1d3/1d6)
[メイン] 夢見 心地 : 1D100<=89 正気度ロール (1D100<=89) > 25 > 成功
[メイン] 夢見 心地 : 1d3 (1D3) > 2
[雑談] system : [ 夢見 心地 ] SAN : 89 → 87
[メイン]
門番 :
門番は心地の方を見て、にこりと優しく微笑み、綺麗なお辞儀をしてみせる。
そして再び目を閉じ、門の前で微動だにしなくなる。
[メイン] 夢見 心地 : 「(*おおっと)」
[メイン] 門番 : 「………」
[メイン] 夢見 心地 : 「……え~っと…聞こえてはいる…よね?」
[メイン] 門番 : 目を閉じたまま、門の前でこくりと頷く。
[メイン]
夢見 心地 :
「……」
少し考え込み
[メイン] 夢見 心地 : 「…オーケー、じゃあそのまま」
[メイン] 夢見 心地 : 「言葉を心でイメージして」
[メイン] 夢見 心地 : 技能オーヴァードでシャドウダイバー宣言
[メイン] GM : わかりましたわ
[メイン] 夢見 心地 : 50+1d10 その前に登場 (50+1D10) > 50+9[9] > 59
[メイン] system : [ 夢見 心地 ] 侵蝕率 : 50 → 59
[メイン] 夢見 心地 : CCB<=90 オーヴァード (1D100<=90) > 53 > 成功
[メイン] system : [ 夢見 心地 ] 侵蝕率 : 59 → 61
[メイン]
夢見 心地 :
<シャドウダイバー>
影を媒体に相手の感情を読む
[メイン] 夢見 心地 : 今、彼女達の心がつながった
[メイン] 夢見 心地 : 「これでよし…何か言葉思い浮かべてみて、言い当てるから」
[メイン] 門番 : 「………」
[メイン] GM : その時、心地さんに流れ込むのは、世界が破壊される光景。
[メイン] 夢見 心地 : 「……!?」
[メイン] GM : つまらない。つまらない。こんな世界なら破壊してやる。
[メイン] GM : 死んだように生きるくらいなら、亡くなってしまえ。
[メイン] GM : そんな光景や声が心地さんに流れ込んできますわね
[メイン] 夢見 心地 : しまった…この子結構ヤバい
[メイン] GM : そして、壊れた世界で、金髪の男が話しかけてくる。
[メイン] : 『お前は私にふさわしい。この場の門番になってもらいたい』
[メイン] GM : その言葉にうなずくと、元の身体はなくなり、青白く陶器のような身体へと姿を変えた。
[メイン] GM : ああ…。今の私は、死んではいるが、生きている。
[メイン] GM : 壊すのではなく、守る。私が望んだのはそれだったんだ。
[メイン] 夢見 心地 : 「守る…?そういえば扉の向こうには何が…」
[メイン] GM : この扉は、この場と世界を繋げる扉。
[メイン] GM : 許可なき者を通すわけにはいかない。
[メイン] 夢見 心地 : 「許可は誰から貰えば?」
[メイン] GM : "モルペウス"
[メイン] GM : 心地さんが門番と交流していると
[メイン]
名無し :
「ここが3階です」
ルルーシュを連れて3階の門の前まで歩いてくる。
[メイン] 夢見 心地 : 「モルペウス……」
[メイン]
ルルーシュ :
「図書館らしくないものが大きく…ああ案内人。居たみたいだ」
何事か呟いてる夢見を指さす
先についてるとはなかなか怪しい奴だ
[メイン] 名無し : 「あ…本当だ!」
[メイン] 夢見 心地 : 「あっ、二人共」
[メイン] 夢見 心地 : 「モルペウスって何?」
[メイン] 名無し : 「探しましたよ。迷子になってないか心配していました」
[メイン] 名無し : 「モルペウス?ああ、かみさまのことですね」
[メイン] 名無し : 「いつもみんなを見守っている存在です」
[メイン] ルルーシュ : 「へぇ」
[メイン] 夢見 心地 : 「じゃあこの扉、神様の許可がいるんだ」
[メイン] ルルーシュ : 「そんな大事なものがここにあるのか。ガイドさんどこへつながっているんだい?」
[メイン] 名無し : 「この扉は、この場所と、他の世界を繋ぐ扉だと聞いていますね」
[メイン]
名無し :
「普段は門番さんが守っています」
そう言って門番の方に目を向ける。
[メイン] 名無し : 「彼女は門番さん!ゾンビなんだ!」
[メイン] 門番 : ぺこりと、遅れてきたルルーシュに綺麗なお辞儀をしてみせる。
[メイン] 夢見 心地 : 「ああ道理で目が無いと思ったら…」
[メイン] ルルーシュ : 「なに!?大概のことには驚かないつもりだったがゾンビだと!?」
[メイン] 名無し : 「無理矢理押し通ったりしない限りは危害を加えてこないので大丈夫ですよ」
[メイン] 名無し : 「門番さんも普段は館長さんのところでお茶したりしてますからね」
[メイン] ルルーシュ : (見えてはいなくても感じ取れるのか)
[メイン] 夢見 心地 : 「口…縫い合わさってるけど飲めるの?」
[メイン] 門番 : 心地の問いにこくりと頷く。
[メイン] ルルーシュ : 「…まあいい、先についてたんだ帰るためのページ。見つけてないのか?」
[メイン] 夢見 心地 : (意外と融通効くんだ…)
[メイン] 夢見 心地 : 「そうだった、話に夢中で全然見てなかった」
[メイン]
GM :
◆3階 門番の仕事場 探索箇所
本棚 大きな扉
[メイン] 夢見 心地 : 大きな扉から見るか
[メイン] ルルーシュ : おう
[メイン]
GM :
【大きな扉】
両開きの大きな鉄扉で、一目見ただけでわかることだが人間の力では開けれそうもない。
それでもなお押したり壊そうとする動作を見せると、門番が無言で咎めてくる。
[メイン]
GM :
調べようと門の近くに行くと、門の横に死角になるように小さな机があることに気が付く。
机の上には洋書が置いてある。
[メイン] 夢見 心地 : 見るぞ~~~!
[メイン] GM : タイトルを見れば『The Analysis of Mind 』と書いてある。
[メイン] 夢見 心地 : 中身確認
[メイン] GM : 世界が五分前にそっくりそのままの形で、すべての非実在の過去を住民が「覚えていた」状態で突然出現した、という仮説に論理的不可能性はまったくない。異なる時間に生じた出来事間には、いかなる論理的必然的な結びつきもない。それゆえ、いま起こりつつあることや未来に起こるであろうことが、世界は五分前に始まったという仮説を反駁することはまったくできない。したがって、過去の知識と呼ばれている出来事は過去とは論理的に独立である。そうした知識は、たとえ過去が存在しなかったとしても、理論的にはいまこうであるのと同じであるような現在の内容へと完全に分析可能なのである— ラッセル "The Analysis of Mind" (1971) pp-159-160: 竹尾 『心の分析』 (1993)
[メイン] GM : また、しおりの代わりにしていたのか、青く光るページが挟まっているのが分かる。
[メイン] 夢見 心地 : あああれかァ…と思いながら青く光るページを手に取る
[メイン] GM : 見つけたタイミングで、探索者全員<POW*1>。
[メイン] 夢見 心地 : CCB<=18 (1D100<=18) > 16 > 成功
[メイン] ルルーシュ : CCB<=7 (1D100<=7) > 51 > 失敗
[メイン] ルルーシュ : 1d6 (1D6) > 6
[メイン] ルルーシュ : 3d6 マズイ馬鹿になるかも (3D6) > 15[5,5,5] > 15
[メイン] ルルーシュ : よく考えたら元が馬鹿だったわ…
[メイン] ルルーシュ : 「またこれか。早く解決しないと」と夢見の方を大丈夫かな?と見る
[メイン] 夢見 心地 : 「…また変わったの?」ルルーシュの方に目をやり、変わらない自分を見て
[メイン] ルルーシュ : 「ああ…幸い目も口も動かせるし記憶も変わってないし少し視点が変わったくらいだからな問題はない」
[メイン] 夢見 心地 : 「……」私はこの見た目以外、さっきから全く変わる気配もない
[メイン] 夢見 心地 : だけど、それも当たり前なのかもしれない
[メイン] 夢見 心地 : 私は過去に自分の世界を
[メイン] 夢見 心地 : 捨てて来た側の人間だから…
[メイン] ルルーシュ : 光を見ながら「その手に持ってるのはページだな?揃ったみたいだし早くここから戻るために本を直してもらおう。行くぞ」
[メイン]
夢見 心地 :
「あっ、うん」
ただ、今はそんなナイーブな事を考えてる時ではないと気持ちを切り替えついでに本を持っていく
[メイン] 夢見 心地 : あと流れで本棚も見る
[メイン] 門番 : 本を持ち出そうとする心地の腕を掴む。
[メイン] 夢見 心地 : 「あれ?これもダメだった?」
[メイン] 門番 : こくこくと頷く。
[メイン] 夢見 心地 :
[メイン] 門番 : まだ、読み終わっていないとジェスチャーで伝える。
[メイン]
夢見 心地 :
「う~んしょうがないなあ…まあ今は特にいらないし」
戻す
[メイン] 門番 : 掴んでいた手を放す。
[メイン]
GM :
【本棚】
他の階と同じく、天井まで伸びた巨大な本棚。
<目星>か<図書館>を振れますわね
[メイン] 夢見 心地 : 図書館は25…25かあ…
[メイン] 夢見 心地 : いやルルーシュ図書館持ってるじゃん図書館はルルーシュにまかせよ
[メイン] ルルーシュ : sorehaso-
[メイン] ルルーシュ : CCB<=70 図書館 (1D100<=70) > 98 > 致命的失敗
[メイン] ルルーシュ : !?
[メイン] 夢見 心地 : 🌈
[メイン] ルルーシュ : 🌈
[メイン] 夢見 心地 : CCB<=90 目星 (1D100<=90) > 58 > 成功
[メイン]
GM :
どこからともなく本が降ってきて、ルルーシュさんの頭に直撃しますわね
HP-1
[メイン]
GM :
心地さんは本と本の隙間に、無理やり挟まったページがあるのを見つける。
見ると、星の王子様のページのようだ。
[メイン] ルルーシュ : 「うぐっ………なぜ図書館で本が落ちる…」
[雑談] system : [ ルルーシュ ] HP : 11 → 10
[メイン] 名無し : 「だ、大丈夫ですか?」
[メイン]
夢見 心地 :
「ページをしおり代わりにする人おすぎ!」
取る
[メイン]
GM :
『「でも、きえた火山が目をさますかも。」と王子くんはわりこんだ。「なあに、その〈はかない〉って?」
「火山がきえてようと、目ざめてようと、わしらにとっては、おなじこと。」と、はかせはいった。「わしらにだいじなのは、山そのものだけじゃ。うごかんからな。」
「でも、その〈はかない〉ってなに?」また王子くんはいった。なにがあっても、いちどしつもんをはじめたら、ぜったいにやめない。
「それは、〈すぐにきえるおそれがある〉ということじゃ。」
「ぼくの花は、すぐにきえるおそれがあるの?」
「むろんじゃ。」
『ぼくの花は、はかない。』と王子くんはおもった。『それに、まわりからじぶんをまもるのは、よっつのトゲだけ! それに、ぼくは、ぼくんちに、たったひとつおきざりにしてきたんだ!』
その子は、ふいに、やめておけばよかった、とおもった。 』
[メイン] 夢見 心地 : 「だ…大丈夫…?」
[メイン] 名無し : 心地が持つページを見て、
[メイン] 名無し : 「あ、これ覚えています」
[メイン] 名無し : 「司書さんが前に僕たちに話してくれた本の内容ですね」
[メイン] 名無し : 「『王子は自分の選択に後悔しているんだろう』」
[メイン] 名無し : 「『変わらなければ、後悔することもない。つまらないけど、自分がだれかわからなくなるよりはマシだと思うね』」
[メイン] 名無し : 「──って、話してくれました」
[メイン] 夢見 心地 : 「司書さんって読み聞かせとかしてくれるの?」
[メイン] 名無し : 「はい。彼はああ見えて優しくて、本が大好きなんですよ」
[メイン] 夢見 心地 : 「へ~!じゃあ天職だ」
[メイン] 名無し : 「そうですね。暇さえあれば本を読み漁っている姿を見ます」
[メイン] 夢見 心地 : 「それなのに、記憶を保つために寝るしかないなんてなあ…」
[メイン]
ルルーシュ :
(自分が分からなくならないために変化しないを選ぶか、そもそもの選択肢から間違ってるな)
「じゃあその悲しい司書に会いに行こうか」
[メイン] 夢見 心地 : 「そうだね行きましょ」
[メイン] : ─────コツ、コツ、コツ。
[メイン] 名無し : 「そうですね。これで4ページ揃ったのかな?」
[メイン] : 階段から昇ってくる、靴の音。
[メイン] ルルーシュ : 「そのはずだ。これで帰れるはず…」
[メイン]
西原 ジュディ :
そして現れるは、橙色のポニーテールと黄色の瞳
白衣を羽織り、そして眼鏡の……。
[メイン] 西原 ジュディ : マッドサイエンティストだ。
[メイン] 名無し : 「あれ?ジュディさんじゃないですか」
[メイン]
西原 ジュディ :
「─────やぁやぁ、おや?探し物は全て揃ったようだねぇ」
へらへらと笑いながら、3人へ手を振りながら。
[メイン]
西原 ジュディ :
「いやはや、存外探し物上手といったところかな?
夢見くんとルルーシュくんは」
[メイン] 夢見 心地 : 「手に入ったよ~」
[メイン] ルルーシュ : 「そうでもない。だが揃ったんださっさと帰るぞ。早く帰る理由があるんだから」
[メイン]
西原 ジュディ :
夢見の持つ物を、キツネのような瞳で見やりながら。
そして、門番の持つ本の方へとも、視線を移しながら。
ふぅ~ん?と、何か納得したのか。
[メイン]
西原 ジュディ :
「ああ、そうだねぇ、これで本を修繕する材料は整ったと言えるだろうね
うん、よくやったよ、まぁ、アタシはちょ~いと─────」
[メイン]
西原 ジュディ :
「─────個人的な、知的好奇心を満たしに来ただけさ
気にしないでくれたまえ」
へらへらと笑いながら、3人の横を過ぎ去り。
[メイン] 西原 ジュディ : そして、目と口を閉じた少女─────門番の前へと立つ。
[メイン] 西原 ジュディ : 「やあお嬢さん、ご機嫌麗しゅうってところかな?」
[メイン] 門番 : 突然現れたジュディにも、ぺこりと丁寧にお辞儀する。
[メイン] 西原 ジュディ : こりゃどーも、とニコリと笑いつつ。
[メイン] 西原 ジュディ : 長い指を、門番の持つ『The Analysis of Mind 』へと向ける。
[メイン]
西原 ジュディ :
「ちょいとアタシの知り合いが、それを探してるようでねぇ
……ああ、もちろん急用ってわけじゃあないんだが……
まぁでも、アタシ達からしたら……急用、になるかな?」
[メイン] 西原 ジュディ : ジュディというマッドサイエンティストは、その行動が読めないことに定評がある。
[メイン] 門番 : 小首をかしげるも、話を聞く態度で
[メイン]
西原 ジュディ :
彼女が自称するマッドサイエンティストのように
人は、ジュディを狂人と呼ぶ。
そして彼女自身も、それを否定しない。
[メイン] 西原 ジュディ : 自分の心の赴くままに行動する、自由で、マイペースな存在。
[メイン]
西原 ジュディ :
「その本は……ははーん?なるほどねぇ
君は、そういう本に興味があるのかい、いいねぇ勉強熱心で」
[メイン] 西原 ジュディ : 感心したように、門番に微笑みながら。
[メイン]
西原 ジュディ :
「それなら……そうだねぇ
じゃあ、その本に書いてあるものとは違うお話を一つ
君に話すことで、交換の材料とするのはどうだい?」
[メイン] 門番 : こくこくと、何度もうなずく。
[メイン]
西原 ジュディ :
「アタシはね、マッドサイエンティストなのだよ」
ニヤリと笑い。
[メイン] 西原 ジュディ : 「科学の話なら、なんでもござれ!だよ~?」
[メイン] 門番 : ジュディの提案に小首をかしげる。
[メイン]
西原 ジュディ :
「さて、世界5分前説は、その本のネタバレになってしまう
だからアタシの口から話すのは、君の好奇心を潰すことになる
それはとても良くないことだから─────そうだねぇ」
顎に手をやりながら、少し上を向き。
[メイン]
西原 ジュディ :
「……お、それなら一つ、面白い話があるよ
─────では、ここで一つ仮説を置こう」
[メイン] 門番 : 瞳は閉じたまま、しかし、ジュディの方をまっすぐに見つめる。
[メイン]
西原 ジュディ :
「これはあくまで仮定の話さ
まず、君の脳みそが、真っ二つになっちゃったとしよう
そしてそれが、近未来的な技術によって、二つに分かれたまま
二つとも生存することに成功したとしよう」
[メイン] 西原 ジュディ : 「ちょうど、左脳と右脳に別れてしまった、と考えてほしい」
[メイン] 西原 ジュディ : 「体も半分、だけど奇跡的にどちらも"生きている"」
[メイン] 門番 : すっと自分の頭に両手を添える。
[メイン] 西原 ジュディ : 「その時、片方を日本に、そしてもう片方をアメリカへ持っていこう」
[メイン] 西原 ジュディ : 「─────その時」
[メイン]
西原 ジュディ :
「"君"は、一体どんな"景色"が見えるのかな?」
ニヤリと笑い。
[メイン]
西原 ジュディ :
「マッドサイエンティスト・シンキングタ~イム!」
そして、指パッチンを一つ。
[メイン]
門番 :
「………」
答える口を持っていないので無言。
[メイン]
西原 ジュディ :
ニコリと笑い、門番にメモ帳とペンを、そっと渡す。
ちょうど先程、館長との雑談の際に貸してもらったものだ。
[メイン] 門番 : メモ帳とペンを受け取る。
[メイン] 西原 ジュディ : 鼻歌を歌いながら、門番の少女の答えを待つ。
[メイン]
門番 :
「………」
カリカリと、メモ帳に答えを綴る。
[メイン]
西原 ジュディ :
「ほほう?どれどれ?」
門番の横に立ち、背を合わせるように少し屈みながら。
[メイン] 西原 ジュディ : 門番の少女のすぐ横に、ジュディの顔が来るような体勢となる。
[メイン] GM : ジュディには解読できない、異世界の言葉で書かれている。
[メイン]
西原 ジュディ :
「!? ……ハ、ハハハ!これはこれは、驚いたねぇ
……なるほど、マルチバースというのも、強ち否定できないものだ」
[メイン]
西原 ジュディ :
「不甲斐無いマッドサイエンティストで申し訳ないね……
君の解答に、アタシからコメントを送ることはできない
だけど─────それならそれで、アタシの答えと、そして君の答え
それぞれを照らし合わせて考えてみてくれたまえ」
ニコリと笑いながら。
[メイン] 西原 ジュディ : 「答えは─────」
[メイン]
西原 ジュディ :
「日本を見る"君"」
人差し指を立て。
[メイン]
西原 ジュディ :
「アメリカを見る"君"」
続けて、中指を立てて。
[メイン] 西原 ジュディ : そしてそれらを伸ばしたまま、ぴたりと合わせ。
[メイン] 西原 ジュディ : 「二つとも、"同時"に"存在"してしまうんだよ」
[メイン]
西原 ジュディ :
「君がこれまで得てきた記憶を全て受け継いだ個体が
─────2つも、存在してしまうことになる」
[メイン]
門番 :
「………」
ふんふんと、感心したようにうなずく。
[メイン] 西原 ジュディ : 「ふふ、それなら……」
[メイン] 西原 ジュディ : 「─────どっちが、本当の"君"なんだい?」
[メイン]
西原 ジュディ :
この瞬間だけ、とっても悪い顔になる。
ザ・マッドサイエンティストの顔になる。
[メイン] 西原 ジュディ : 「その答えは、"分からない"」
[メイン] 西原 ジュディ : 「だけど、どちらかが本物であることは確かだ」
[メイン] 西原 ジュディ : 「そしてもう一つは、"君"の記憶を引き継いだだけの」
[メイン] 西原 ジュディ :
[メイン] 西原 ジュディ :
[メイン] 西原 ジュディ : 「─────哲学的ゾンビとなるのさ」
[メイン] 西原 ジュディ :
[メイン] 西原 ジュディ :
[メイン] 門番 : 「………」
[メイン] 門番 : 口は閉じられているが、ポカーンとしている。
[メイン]
西原 ジュディ :
「結局、人間というものは、クオリアによって定義されているに過ぎない
……とされている
例えば、アタシ達が見るリンゴの赤さ、その色が、自分が見ている
本当の赤色なのかどうか?それを共有術など、持たない」
[メイン]
西原 ジュディ :
「右脳と左脳に別れたら、クオリアを受け取る個体として
それぞれが独立する、というわけだが
それは、いわゆる……クローン技術にも似た話にもなってねぇ」
[メイン]
西原 ジュディ :
「ハハ、中々恐ろしい話だろう?
……そうだよ、"アタシ"達っていうのは案外、とても脆い存在なんだ」
[メイン] 西原 ジュディ : 「"我思う故に我あり"」
[メイン] 西原 ジュディ : 「─────本当に、自分は自分かい?」
[メイン]
西原 ジュディ :
「それをどうやって証明する?
それは、今の科学技術では……立証が、難しいことなのさ」
[メイン] 門番 : 「………」
[メイン] 西原 ジュディ : ポン、と門番の少女の頭に優しく手を乗せる。
[メイン] 西原 ジュディ : そして、ニコリと笑う。
[メイン]
西原 ジュディ :
「でも、アタシはそうは思わないよ
─────自分を証明する方法なら、あるとアタシは思っている
ああこれは、あくまで自論だから、スルーしても構わないよ」
へらへらと笑いながら。
[メイン] 西原 ジュディ : 「君は、この場所が好きかい?」
[メイン] 門番 : その問いに、こくりと頷く。
[メイン] 西原 ジュディ : ニコリと優しく微笑み。
[メイン] 西原 ジュディ : 「じゃあ、ここにいる人達は好きかい?」
[メイン] 西原 ジュディ : 「名無しくんに、司書くん、そして館長さん」
[メイン] 門番 : その問いには、少し小首をかしげる。
[メイン] 西原 ジュディ : 「おや、あまり好きじゃないのかい?」
[メイン] 門番 : ティーカップを持つようなポーズを取り、ニコリと微笑む。
[メイン] 西原 ジュディ : おっ!と目を少し見開きながら、同じような動作を取り、同じようにニコリと微笑む。
[メイン] 西原 ジュディ : 「彼女のこと、気に入ってるんだね?」
[メイン] 門番 : 首を左右に振る。
[メイン] 西原 ジュディ : 「おや?そうじゃないのかい?」
[メイン] 西原 ジュディ : ふ~む、と顎に手をやりながら。
[メイン] 西原 ジュディ : 「─────それなら、"安心感"、はどうだい?」
[メイン]
西原 ジュディ :
「自己が満たされるような、そういった気持ちにはならないかい?
君がそうして─────知識欲を欲しているように」
門番の少女が持つ本を指差しながら。
[メイン] 門番 : 「………」
[メイン] 門番 : 閉じた瞳でじっと手に持つ本を見る。
[メイン] 西原 ジュディ : ニコリと笑い。
[メイン] 西原 ジュディ : 「─────それが、"君"だよ」
[メイン]
西原 ジュディ :
「自己というものは全て、"環境"によって作られるものだ
自分自身というものは、周りによって立証されるものだ
少なくともアタシは─────そう思っている」
[メイン]
西原 ジュディ :
「君が、こうして門番をやろうとしているのだって
そして、そうやって本を読もうとしているのだって
館長さんとお茶を飲みたいと思い、そして彼女とお茶を飲むのだって」
[メイン] 西原 ジュディ : 「それらは全て─────"君"を作るものなのさ」
[メイン] 門番 : 顔を上げ、瞳のない目を見開く。
[メイン] 西原 ジュディ : 恐れずに、目を合わせ、微笑む。
[メイン] 西原 ジュディ : 「君は、"生きているよ"」
[メイン] 門番 : 目を細め、また瞳を閉じて、ゆっくりとうなずく。
[メイン] 西原 ジュディ : フフ、と笑い、また門番の少女の頭を撫で。
[メイン] 西原 ジュディ : 「……どうかな?君の知識欲に適う話、できたかな?」
[メイン] 門番 : こくりと頷く。
[メイン]
西原 ジュディ :
嬉しそうに表情を緩ませる。
マッドサイエンティスト冥利尽きるというものだろう。
[メイン]
西原 ジュディ :
「ハハハ!それなら良かった!
それなら、まるで取引のようになってしまって、非常によくないが
……どうかな?その本、ほんの少しだけ、貸してもらってもいいかい?」
[メイン] 西原 ジュディ : もちろん、すぐに君に返すように伝えるよ。と付け加えながら。
[メイン] 門番 : 少し逡巡するも、ジュディに本を差し出す。
[メイン] 西原 ジュディ : 「……!……ありがとう、君は」
[メイン] 西原 ジュディ : 本を受け取り。
[メイン] 西原 ジュディ : 「とても、心優しい女の子だよ」
[メイン]
西原 ジュディ :
キツネのような笑みを浮かべながら、マッドサイエンティストはそのまま
白衣をひらひらとさせながら、月光のいる階へと向かおうとするのであった。
[メイン] 西原 ジュディ : 去り際に、門番の少女に小さく振り返り、ウインクをしながら。
[メイン] 西原 ジュディ : ─────ん?どうしてアタシが、このようなメリットの無い行為をしたかって?
[メイン] 西原 ジュディ : 気になるのかい?君も、知識欲を満たしたいのかい?
[メイン]
西原 ジュディ :
まぁ、結論から言おうかい。そもそもアタシは……メリットとかで動く人間じゃあない、と思っている。
自分をそう評価している。ハハ!だから変人だって呼ばれるのだが、まぁそれはいいさ。
[メイン] 西原 ジュディ : アタシは、そうだねぇ─────ただ。
[メイン]
西原 ジュディ :
……心残りを作る、ということに、とても……気持ち悪さを感じてね。
まぁ、これは………アタシの、"コンプレックス"に由来するものなのだが。
……その話は、追々に、ということで。
[メイン] 西原 ジュディ : さぁ、まだまだマッドサイエンティストの時間は、これからさ!!
[メイン] 西原 ジュディ :
[メイン] 西原 ジュディ :
[メイン] 西原 ジュディ :
[メイン]
ルルーシュ :
夢見、案内人と一緒に一階まで戻っていく
途中でロベルタと合流したりしたそんな感じ
[メイン] ルルーシュ : 「なんか…また逞しくなったか?」ロベルタの体を見て
[メイン] ロベルタ : 「なんか…顔変わってない?」ルルーシュの顔を見て
[メイン] 夢見 心地 : 「皆変わったねえ」
[メイン] ルルーシュ : 「お前は変わらないな」怪しみ
[メイン] 夢見 心地 : 「そうだねえ…全然変わらないねえ…」
[メイン] ロベルタ : 「ぷっ……アハハ、同窓会?あたしたち、まだ会ったばっかなんだけど!」
[メイン] ルルーシュ : 「コロコロ変わればそうもなるさ、まあ最後のページも見つかったわけだ。これを届ければすべて元通りだ」
[メイン]
ロベルタ :
ほぼ初対面……ロベルタや心地がなれなれしいだけでルルーシュくらいのリアクションが当然なんだろう。
それがお互いの変化をまじまじと見てる状況がおかしかった。
[メイン] ロベルタ : 急いてる様子のルルーシュを見て。
[メイン]
ロベルタ :
「急ぐね~……えっと、妹さんがいるんだっけ?その子のため?」
最初の方の記憶を思い出して。
[メイン] ルルーシュ : 「ん?ああ言っていたか。そうだ」
[メイン]
ルルーシュ :
「妹と俺の二人暮らしだからな。一人にしておけないんだ」
元の世界には妹への危険が多すぎる
[メイン] ルルーシュ : 「もう慣れたがみんながあまりにも焦らない方が不思議だよ」
[メイン] 夢見 心地 : 「家族…か」
[メイン]
ロベルタ :
「ま、やり残したことはあるけど~……あたし、そんなに焦れるくらい大事なものって残してきてないからなあ」
今の自分に財産と言えるものは腕だけだ。
[メイン]
ロベルタ :
それがこんな話を振った理由でもある
心地にも心当たりがあるみたいで、聞いてみたいところ。
[メイン] ルルーシュ : 「夢見も実はあせっていたのか?でもさっきも言った通りもうこんなことも終わりだ」
[メイン]
ロベルタ :
「ほら~……そういう感じ?
”いても立ってもいられない!”って感じだよねえ」
[メイン] 夢見 心地 : 「いや?特に焦っては無いけど…」
[メイン]
ロベルタ :
「そうなのかい」
ガクっとして。
[メイン]
ロベルタ :
「まあまあ、もうちょっとついでにちょっとくらい話聞かせてよ~。
家族とか、残してきたものとか?ちょっと興味があって!」
[メイン] 夢見 心地 : 「……ホントに聞きたい?」
[メイン] ロベルタ : 「うん」
[メイン] 夢見 心地 : 「それじゃあ、多分意味が分からない話だろうけど…」
[メイン] ロベルタ : フランクな心地が念を押したことに、自分側も少し声を厳かにして。
[メイン] 夢見 心地 : 「家族は確かに今もいるよ?血のつながった家族が…」
[メイン] ルルーシュ : 話したいなら勝手にすればいい階段を下りて少しすれば司書のところだ
[メイン] 夢見 心地 : 「でもね」
[メイン] 夢見 心地 : 「それは、”本当の私の家族”じゃない」
[メイン] 夢見 心地 : 「私の家族は…」
[メイン] ロベルタ : ルルーシュにダル絡みしてちゃんと話聞こうよ~~~ってぐいぐい腕を引いている。
[メイン] 夢見 心地 : 「元の世界で化け物になった」
[メイン] ルルーシュ : 「やめろ!………は?」
[メイン] ロベルタ : 「…………!」
[メイン] 夢見 心地 : 「てか世界丸ごとそうなったんだけどね」
[メイン] 夢見 心地 : 「だから…もう捨てるしかなかったの、あの世界」
[メイン] ロベルタ : 「ど、どういう……?」
[メイン] 夢見 心地 : 「そのままの意味だよ」
[メイン]
ロベルタ :
意味が分からないという言葉の通りだった。
信じるには、あまりにぶっ飛んでるけど……。
[メイン] ロベルタ : 「作り話って感じの顔じゃないね……」
[メイン]
ルルーシュ :
「すべてを捨てて生き残ったのか それは残念だったな」渋い表情
聞くんじゃなかったな
[メイン] 夢見 心地 : ロベルタとルルーシュの反応にキョトンとし
[メイン] 夢見 心地 : 「あれ…?意外と信じてくれてる?」
[メイン]
ロベルタ :
「あたし、こう見えても顔を見れば大体のことは分かるからね~」
胸を張りつつ。
[メイン]
ルルーシュ :
「ああ信じているよ」
今の状況を体験すれば30%くらいはな
[メイン]
ロベルタ :
「でもルルーシュがまで信じるのは意外かな?」
優しい言葉まで添えて。今まで非協力的な人だと思っていたのに意外な反応だ
[メイン]
ロベルタ :
ルルーシュの顔を改めてみる。
眉間に深いシワが出来ている……こういう人は、経験上あんまり突飛な話を受け入れられないタイプだったのだ。
[メイン]
ルルーシュ :
「否定する材料を持たないなら否定はしないさ。それにもうすぐ司書のところへ着くからな」
そもそも疑ってる人間に疑ってると言うわけがあるか
[メイン] 夢見 心地 : 「……へへっ、意外と二人共…」
[メイン]
夢見 心地 :
「ぶっ飛んでるね」
そういう彼女の表情は
[メイン] 夢見 心地 : 何処か嬉しそうだった
[メイン]
ロベルタ :
「いいところあるじゃ~ん!?」
心地の言葉にスマイルしつつ、無理やりにでも二人と肩を組んでゆっさゆっさ
[メイン] ルルーシュ : 「やめろ…」
[メイン] ロベルタ : 「こんくらいいでしょ!こんくらいのスキンシップできないと妹さんにもモテないよ!」すごい適当なことを言う
[メイン]
夢見 心地 :
「うおぅうおぅパワーが凄い…」
非力なSIZ3では太刀打ちできずされるがままゆすられる
[メイン] ルルーシュ : 「適当なことを…」筋肉もりもりめ…
[メイン]
ロベルタ :
「適当なことって言うんなら、もっと妹さんがどんな人か教えてくれても──」
[メイン] ロベルタ : っと。
[メイン] ロベルタ : 言い切る前に時間が来た。
[メイン] ロベルタ : 一階。最初に案内された、司書さんの座るカウンターだ。
[メイン] 司書 : 椅子に座り、ペラペラと本をめくっている。
[メイン] ロベルタ : カウンターに勢いよく手をついて!
[メイン] ロベルタ : 「約束通り、持ってきたよっ!」
[メイン] ルルーシュ : 「ああすべて揃った。すべてだ」
[メイン] 司書 : 「あ…?なんだお前らか」
[メイン]
ロベルタ :
そう……本来集めなくていい方も。
勝手に約束した手前、みんなに……特に帰りたがってたルルーシュには頭が上がらない思いだ。さっきウザ絡みしたけど。
[メイン] ルルーシュ : 「人間の方はここにそろってないが…最優先で頼む」
[メイン]
ロベルタ :
「で、直す間!!約束は覚えてるね!」
勝手に言い捨てたものを約束と言い張る鋼の心!
[メイン] 夢見 心地 : 「そういえばそんな話してたね」
[メイン] 司書 : 「…そんな約束したか?」
[メイン] ロベルタ : 「した!……と、言いたいところだけど」
[メイン]
ロベルタ :
「先にあたしの話を聞いてもらう!」
びしっと本のページ類を差し出しつつ。
[メイン] ロベルタ : 最初に意地でも向こうの話を聞くと最初は思ってたが、心変わりはある。
[メイン] 司書 : 「…はぁ。で、なにを聞けばいいんだよ」
[メイン]
ロベルタ :
「ありがとう!」
今度は話を聞いてくれる体勢になったことにホッとしつつ。
やっぱり、真面目と言うか、優しい人というか……なんだろう。
苦労人気質という言葉は差し控える。
[メイン]
ロベルタ :
「変わりたいこと思ったことはあるか──って質問してくれたけど。
あたしはずっと思ってた。物心ついた時からね」
[メイン] 司書 : 黙って話の続きを待つ。
[メイン]
ロベルタ :
「あたしの生まれた場所は治安が悪くて犯罪や違法行為がまかり通ってた。
あたしの育った場所は商業主義が強くて、下の人間はとことん下だった!」
[メイン]
ロベルタ :
「あたしはそのどっちも嫌だった。自分に誇りを持って自由に生きること。あたしはそれが誰にでも出来る権利があるべきだって思ってるのに、意外とそれって難しいよね」
息をつく。
[メイン]
ロベルタ :
「それで必死に頑張って、あたしの技術でようやく上側に立てたけど……」
思い返すのは、不眠不休の労働やエキストラにさえ顎で使われる毎日。
昔のあたしを100回くらい抱きしめておきたい。
[メイン]
ロベルタ :
「そして……ここからが本当に言いたかったことで。聞いてくれてありがとね!」
黙って本を読んでいる司書に。
しておいてなんだけど、あんまり楽しい話でもない。
[メイン] ロベルタ : 「あたしが本当に言いたいことを言うには、ちゃんと知っておいてほしかったからさ」
[メイン]
司書 :
「………」
読んでいた本を閉じ、ロベルタの方に視線を向ける。
[メイン]
ロベルタ :
「ある程度の立場を手にした後、あたしは生まれ故郷に帰ったよ。
古い友達たちがいたから……ヒマができて、ふと会いたくなったんだ」
懐かしむように。
[メイン] ロベルタ : 「でも、何人かいなくなっちゃってた」
[メイン]
ロベルタ :
「ある感染病にかかったあと、行方不明になったんだってさ……あたし、何も知らなかったな」
一息ついて、悲し気な顔を浮かべて。
[メイン]
ロベルタ :
忘れずにいたはずの友達が、人知れずいなくなることも何も知らずにいた。
いなくなる覚悟もしてなかったし、別れの挨拶だって当然ない。
ずっと昔にもう一度会うつもりで分かれたきりで、それから二度と会えなくなった。
[メイン]
ロベルタ :
「……で、それから。星の王子様の話を見たよ。
それで思ったんだよね。ひょっとして、あたしには”儚い”なんて感じられる感性が無いんじゃないかな~って」
[メイン]
ロベルタ :
昔からの友人のことを忘れて仕事に打ち込んでた……
故郷に置いてきたものの重さを知らなかった。
[メイン]
ロベルタ :
「あの話が好きってことは、何か忘れたくない……置いてきたものがあるんでしょ?それをあたしが、軽い気持ちで聞き出しちゃってもいいのかな~って……アハハ」
相手の一番を大切にしているものを同じ重さで測れないかもしれない。それは大切にしてるものに無遠慮に手垢をつけてポイするようなものだ。
感性が違うのはそういう不理解を生み出す。
あれだけ相手の事情を聞き出したいとは言ったものの。今は聞く勇気がない。
[メイン]
ロベルタ :
「だから、約束はしたけど言いたくないなら言わなくていいよ。
これであたしの話は終わり……作業終わった?」
手元を見て。
[メイン] 司書 : 「いや、終わってない」
[メイン] 司書 : 「お前の話に集中してたから手が止まってた」
[メイン] ルルーシュ : 「………」
[メイン]
ロベルタ :
「えっ」
目を丸くして。
[メイン]
夢見 心地 :
「……」
まあ…そりゃそうか…
[メイン] 司書 : 「それに、聞けって言ったのはお前だろ」
[メイン] 司書 : 「作業しながら聞くのは誠意に欠けると思ってさ」
[メイン] 夢見 心地 : 「ウン」
[メイン]
ロベルタ :
「それは……そ、そっか……」
ここまで真剣に聞いてもらえてるとは思ってなかった。
気恥ずかしさに声がしぼむ。
[メイン] ルルーシュ : 「それで、この後はどうするんだ」
[メイン] ルルーシュ : 「完璧な仕事をお願いしたいんだ。集中を乱れるようなことは排除しておいてくれ」
[メイン]
ロベルタ :
「ほ、ほら……悪かったね!
作業進めちゃって!ルルーシュも早く買えりみたいだし!」
ページを押し付けるみたいにして。
[メイン] 司書 : 「……俺はさ、何を覚えていたくて、何を忘れたかったのかも、もう思い出せないんだ」
[メイン] 司書 : ぽつりと、一言だけ呟く。
[メイン] 夢見 心地 : 「……」
[メイン]
ロベルタ :
「……え?」
押し付ける手が止まって。
[メイン] 司書 : 「お前みたいにしっかりした話ができなくて悪いな」
[メイン] ロベルタ : 「そんな……覚えてること、一つもないの?」
[メイン] 司書 : 「どうなんだろうな、ただ…」
[メイン] 司書 : 「俺は俺みたいな迷子を出したくない。だからここで司書をやって、お前らみたいなやつが来たらきっちり帰してやれるようにしてやりたい。それだけは絶対に忘れない」
[メイン] ロベルタ : 「そ、そんな状態で……司書の仕事をずっとしてたってわけ!?」
[メイン] 司書 : 「誰かがやらないと迷子だらけになるじゃねーか」
[メイン] 司書 : 「だから俺がやるんだよ」
[メイン]
ロベルタ :
記憶が無い中、残った感情だけを頼りに人助けし続ける。
それがどれだけ困難なものか想像もつかない。
[メイン]
ロベルタ :
明確な志があって、明確なゴールがあっても人間の頑張り続けられる分には限界がある。
それは身をもって分かってる。
[メイン] ロベルタ : それを司書さんは、何のための努力かすら忘れて、何時まで続ければいいのか分からずにいても、ひたすらこの回転椅子に座り続けているというんだ。
[メイン] ロベルタ : 「き、気が遠くなったり……やめよう、って思ったりしなかったの?」
[メイン] 司書 : 「俺が進んでかみさまに司書をやらせてもらったんだから、やめるなんて言い出せないだろ」
[メイン] 司書 : 「お前だって上に立つまでにやめようって思わなかったんだろ?」
[メイン]
ロベルタ :
この顔の裏に、そんな物語があったなんて……。
それだけの長い時間を、あたしは気づけなかった。
つまりこの人はずっと変わらずに”迷子”を助け続けていたんだろう。
[メイン]
ロベルタ :
「それとこれとは、話が違うよ!
だって……だってさ。あたしのやってることは結局自分のためだよ。君は違う。
だって、君には一つもいいことなんてない……いや、違う」
名無しの話を思い出す、そうだ。
[メイン]
ロベルタ :
「悪いことならある。こうして話している間にも記憶が消えるかもしれないんだ……!
人を助けようとしてる、その間に!」
眠り続けている間は変化が無い。
記憶がなくなるのは、まさに今のような”迷子”のために仕事をする時間だ。
[メイン] 司書 : 「それは、俺の世界が残っていたらそうだったんだけどな」
[メイン] 司書 : 「俺が帰るべき世界はもうないんだ。だから、消えてしまうのも仕方のないことなんだよ」
[メイン] ロベルタ : 「そん、な……!そんなのって……!」
[メイン]
ロベルタ :
「仕方ない……わけないでしょ!
そんなに忘れられずにいる気持ちが、消えてしまうのが仕方ないなんて……あり得ない!報われないような努力が、仕方ないなんて……!」
[メイン] ロベルタ : 「そんなに優しい君を形作ってる記憶が、消えていいわけなんてない!」
[メイン]
ロベルタ :
カウンターにぐいと身を乗り出し、顔を至近距離で見つめながら。
この気持ちを逃さず伝えるために。
[メイン] 司書 : 「……チッ、だからあまり話したくないんだよ」
[メイン] 司書 : 「俺はもう忘れても構わないと思っていても、そうやって掘り返してきて、結局悪あがきさせようとする」
[メイン]
司書 :
「……優しいのはどっちだよ」
ボソッと、顔を背けて呟く。
[メイン]
ロベルタ :
「……うっ」
反射的にカウンターから身を離した。
[メイン]
ロベルタ :
照れ顔になりそうだったから……!
なりそうというか、なったので後ろ向いた。
後ろにも人いるじゃん。しかも二人だよ。
[メイン]
ロベルタ :
「い、いきなりそういうの……やめない!?」
司書さんに背中を向けつつ。
[メイン] 司書 : 「…先に仕掛けたのはそっちだろうが」
[メイン] 司書 : 「はぁ…このままだとお前らも帰れないだろうから、先に修復作業を終わらせるぞ」
[メイン] 司書 : 「話したいことがあるならそのあとまた話そう」
[メイン]
ロベルタ :
「お願いしま~す……」
ヒートアップしてた分、加速度的にしょんぼりした。
[メイン] 司書 : 「あいよー」
[メイン] ロベルタ : 二人の方に近寄って(正直二人と顔を突き合わせるのも恥ずかしかったものの)。
[メイン] ロベルタ : 「話……聞いてた?」
[メイン] 夢見 心地 : 「ガッツリ」
[メイン] ロベルタ : 「そっかぁ」
[メイン] ルルーシュ : 「雑念が増えたのか減ったのかわからないが、作業が始まるならいいか」
[メイン] ロベルタ : 「ま、まあ~~聞いてたんなら、話が早いかぁ!!司書さんのこと、このまま放ってはおけないよね?」
[メイン] ルルーシュ : 「正直どうしようもないと思うがどうするつもりだ」
[メイン] ロベルタ : 「…………」
[メイン] ロベルタ : 「どうしよっか」ノープラン
[メイン] 夢見 心地 : 「……」
[メイン] 夢見 心地 : 「あるよ、一つ」
[メイン] ロベルタ : 「お!」
[メイン] ロベルタ : 「よっ!さっすが心地さん!」
[メイン] ルルーシュ : 「本当にあるのか?」
[メイン] 夢見 心地 : そういうと、司書の元に駆け寄り
[メイン]
司書 :
「あん?」
本にページを挟み、直そうとしていた手を止める。
[メイン] 夢見 心地 : カメラを置き
[メイン] 夢見 心地 : 「あげるよ、プレゼント」
[メイン]
夢見 心地 :
「それと…もう一つ」
そういうと夢見は
[メイン] 夢見 心地 : おもむろにTシャツを脱ぎ
[メイン] 司書 : 「カメラじゃねぇかどうやって持ち込んだんだよ…」
[メイン] 夢見 心地 : 指の先を噛み切って血を出し
[メイン] 夢見 心地 : ノイマンの正確さで書きなぐる!
[メイン] 夢見 心地 : ……終わったころに描かれてたのは
[メイン] 夢見 心地 : 今日の”ログ”だった
[メイン] ルルーシュ : 「へぇ……すごいなこんなものを突然」
[メイン] ロベルタ : 「こ、これは……!?」
[メイン] 司書 : ccb<=100 応急手当 (1D100<=100) > 49 > 成功
[メイン] 司書 : 「ほら、指出せ」
[メイン] 夢見 心地 : 「あっ、ありがと」
[メイン] 司書 : 「本に血がついたら困るからな」
[メイン] ロベルタ : 「でもでも……本当は?」
[メイン] 司書 : 「……修復の続きをやる」
[メイン] ロベルタ : さっきの司書さんの顔は見た?本当は優しさでやってるのにつっけんどんにするあの感じ、面白いと思わない?って感じで周りをつっついてる。
[メイン] 夢見 心地 : 「……記憶には残らなくても、記録には残るからさ」
[メイン] 夢見 心地 : 「だから、忘れた時はこれ見て思い出して」
[メイン] 司書 : 黙って心地からログを受け取る。
[メイン]
夢見 心地 :
「…そうだ!後で写真とろう!」
それだけ言い残して持ち場に控える
[メイン]
ルルーシュ :
「続き頑張ってくれ」
(でもせっかくなら本にできればよかったのにな)
[メイン] ロベルタ : 「ありがと、心地!……あ、そうだ」
[メイン]
ロベルタ :
「せっかくだから、これもあげる」
懐を漁って。
[メイン] ロベルタ : ロベルタが何故か唯一持ち込めていたメイクブラシである。
[メイン]
司書 :
「…こんなもんどうしろと?」
「館長にあげた方が多分喜ぶぞ」
[メイン]
ロベルタ :
「変な寝方してるせいで、髪の毛とかボサボサになっちゃってるし、これでちょっとは身だしなみに気を使って!」
ニコニコスマイルで押し付けつつ。
[メイン] ロベルタ : 「起きるたびに身だしなみを機にしたら、ちょっとは忘れにくくなるんじゃない?それに……」
[メイン] ロベルタ : 「せっかく整ってる顔してるんだから、もったいないよ!」
[メイン]
ロベルタ :
最後だけで早口で言って。
じゃ!と、逃げるように持ち場の心地の方に駆けてく。
[メイン] 司書 : 「…余計なお世話だっつーの」
[メイン] 司書 : そう言いながらも、ブラシをぞんざいにすることなく手元に置く。
[メイン]
司書 :
「…さて、これで」
すぐに本の修復を再開する。
[メイン]
GM :
司書はあなた達から渡された青いページに手をかざす。
それは一層光り輝くと、一冊の美しく青く輝く本になった。
[メイン] 司書 : 「…この本が、お前たちが世界に帰るための門を開く鍵になっている」
[メイン] 司書 : 「世界は何度も作り変えられている、俺たちも世界に知識を植え付けられて生まれてくる」
[メイン] 司書 : 「この場所は夢だ、”あいつ”が作った世界の外にある仮初の場所。これを持って門に向かえ、”あいつ”がそこでお前達にもに選択を与えるはずだ」
[メイン] GM : 全員1d2を振って下さい
[メイン] 夢見 心地 : 1d2 (1D2) > 1
[メイン] ルルーシュ : 1d2 (1D2) > 1
[メイン] ロベルタ : 1d2 (1D2) > 1
[メイン] GM : 1はINTが、2はEDUが変動します
[メイン] ルルーシュ : 3d6 せっかくのINTが… (3D6) > 16[6,5,5] > 16
[メイン] 夢見 心地 : 3d6 (3D6) > 10[1,5,4] > 10
[メイン] ロベルタ : 3d6 (3D6) > 11[4,4,3] > 11
[メイン]
GM :
貴方の記憶の中で、知らないはずの知識が、知っていたはずの記憶が、ごちゃまぜになっていく。
自身の記憶が書き換えられていく感覚。
[メイン]
GM :
時間がない、早くしなければ自分たちは”元の”自分ではいられなくなると探索者達は確信する。
姿だけではなく記憶すら変わっていく事に恐怖感を覚えSANc(1d4/1d8)
[メイン] 夢見 心地 : 1D100<=87 正気度ロール (1D100<=87) > 41 > 成功
[メイン] 夢見 心地 : 1d4 (1D4) > 3
[メイン] system : [ 夢見 心地 ] SAN : 87 → 84
[メイン] ルルーシュ : CCB<=34 (1D100<=34) > 98 > 致命的失敗
[メイン] ルルーシュ : オワァ…
[メイン] ルルーシュ : 1d8 (1D8) > 3
[メイン] system : [ ルルーシュ ] SAN : 34 → 31
[メイン] ロベルタ : ccb<=60 (1D100<=60) > 30 > 成功
[メイン] ロベルタ : 1d4 (1D4) > 2
[メイン] system : [ ロベルタ ] SAN : 60 → 58
[メイン] 夢見 心地 : 記憶が混濁していく…
[メイン] ルルーシュ : 「感じたか?かなりまずいぞ」
[メイン] 夢見 心地 : ……そうか、私はただ運が良かっただけかもしれない
[メイン] 夢見 心地 : 運が悪けれは、私も
[メイン] 夢見 心地 : 彼女の様に…
[メイン] 夢見 心地 : https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/dx3rd/?id=n9rqPu
[メイン]
ロベルタ :
「うっ……!?」
頭を押さえる。
[メイン]
ロベルタ :
何があって、何が無かったかがずっと自分を作ってきていた。
なら、今のはあたしは……!?
[メイン]
ロベルタ :
頭に浮かぶこの顔は故郷の幼馴染だったか、それともつまらない役者だったか、金に目がくらんだ企業役員だったか。
分からない!
[メイン]
ロベルタ :
「記憶が自分のものじゃなくなる感じ……これが、司書さんの経験してきた……!」
想像以上にキツい。
[メイン] 夢見 心地 : 自分が自分ではなくなる感じ…怖い…本当に…
[メイン] 夢見 心地 : ……それでもっ!
[メイン] 司書 : 「…時間がもうないようだな。急げ、帰れなくなるぞ」
[メイン]
夢見 心地 :
「写真は…取ろう」
恐怖を抑え、無理にでも笑顔を浮かべ司書にニヤリと
[メイン] 司書 : 「…アホなのか?」
[メイン]
司書 :
「ちょっと待ってろ」
そう言って、立ち上がる
[メイン] 夢見 心地 : 「分からない?」
[メイン]
夢見 心地 :
「アホだよ、元から」
ニイッっと、その表情を強くする
[メイン]
ロベルタ :
「そうそう、まだ君とやることが全部終わったわけじゃないからね!」
心地と一緒に、強引にでも自分に笑顔を作って。
[メイン] 司書 : 2人の笑顔を見て、はぁとため息をつく。
[メイン]
ロベルタ :
「司書さんはあたしたちのために大切な記憶をかけてくれている。
なら、あたしの頭がパーになりそうだからって尻尾巻いて逃げ出すのは……そう」
[メイン]
ロベルタ :
「”誠意に欠ける”ってこういう時使うんだよね?」
あぶら汗をかきつつもウィンク。
[メイン] ロベルタ : 「ルルーシュ、どうする?あたしは、君は先に本を門に届けてくれていいと思っている。月光とジュディも多分……門にいると思うし」
[メイン]
ロベルタ :
ルルーシュが記憶を大事にしているのは分かる。元の世界に残してきたものも。
ここで無理強いはできない。
[メイン] ルルーシュ : 「どれくらい門が開くかわからないだろ急ぐぞ」早口でとにかく撮影ができるようにセッティングしようとする
[メイン] ロベルタ : 「ウォウ!やるぅ~!」上機嫌で、手早くみんなの身だしなみをチェックして整えていく
[メイン] 司書 : 「………」
[メイン] 司書 : 机を動かし、4人が並べるスペースを作る。
[メイン] 司書 : その作業中に、「星の王子様」が目に入る。
[メイン] 司書 : 「そういえば、この本のページも見つけてもらってたんだったな」
[メイン] 司書 : 「星の王子様」に手をかざし、修復する。
[メイン] GM : すると、不思議なことに本が白い光に包まれて、何事もなかったかのような綺麗な状態に変わった。
[メイン] 司書 : 「……!?」
[メイン] 夢見 心地 : 「どったの?」
[メイン]
司書 :
「いや、ちょっとな」
[メイン] 司書 : 「…懐かしいな、これは…俺が昔好きだった本なんだ」
[メイン]
ロベルタ :
「へえ……?」
昔の話を聞けるなんて。
[メイン] 司書 : 「こんなどこにでもある本が、なんで気になったんだろうって思ってたんだけど、そういうことか」
[メイン] 司書 : そう言うと探索者達に初めて優しい笑みを向ける。
[メイン] 司書 : 「俺の記憶…欠片も残っていないと思っていたけど、まだここにあったんだな。…有難う」
[メイン] ロベルタ : 「……!!」
[メイン]
ロベルタ :
「本当に、良かったね……!」
まだ……残ってた……!
この人にとって、大切なものが……!
[メイン] 夢見 心地 : 「なら…もっと残そう!」
[メイン] 司書 : 「ああ」
[メイン]
ロベルタ :
「うん!今しかないよ……!」
だって今みたいな笑顔、どんなメイクでも再現できっこないし!
[メイン] 司書 : 星の王子様を片手に、もう片方の手にはログとブラシを持ち、3人の元へ歩いて行く。
[メイン]
ルルーシュ :
「フッ…良かったみたいだな」
(早く早く早く)
[メイン] 夢見 心地 : ……へへっ、何か楽しいな、こんな怖いのに…
[メイン] 夢見 心地 : 本当…皆
[メイン] 夢見 心地 :
[メイン] 夢見 心地 :
[メイン] 夢見 心地 : 最高にぶっ飛んでるよ
[メイン] 夢見 心地 :
[メイン] 夢見 心地 :
[メイン] GM :
[メイン] GM : 本を持って3階に上がると、今、まさにあの門が開かれている途中であった。
[メイン]
GM :
人間の力では動かすことなどできないはずの鉄扉を開いているのは、あの門番。
彼女はその細い腕でゆっくりと、しかし確実に鉄扉を開いてゆく。
[メイン] GM : 完全に開ききった扉の向こう側には道は見えず、ただ、今まで見たことないほど美しく、大きな青い月が探索者達の視界に映った。
[メイン] GM : 探索者達が呆然としていると、”名無し”と名乗った彼がゆっくりとした動作でその門の前に進み始める。
[メイン] GM : 門番は彼に恭しくお辞儀をし、扉の横へと立つ。
[メイン]
名無し :
そしてこちらを振り向いた彼の表情は、今まで探索者達が見てきた子供っぽく無邪気な笑みではなく、
ぞっとするほど恐ろしく、冷ややかで、無機質な笑みを浮かべていた。SANc(1/1d2)
[メイン] 西原 ジュディ : 1D100<=62 正気度ロール (1D100<=62) > 61 > 成功
[メイン] system : [ 西原 ジュディ ] SAN : 62 → 61
[メイン] 夢見 心地 : 1D100<=84 正気度ロール (1D100<=84) > 14 > 成功
[メイン] system : [ 夢見 心地 ] SAN : 84 → 83
[メイン] ロベルタ : ccb<=58 (1D100<=58) > 95 > 失敗
[メイン] ロベルタ : 1d2 (1D2) > 1
[メイン] system : [ ロベルタ ] SAN : 58 → 57
[メイン] 岩崎月光 : 1d100<=50 (1D100<=50) > 95 > 失敗
[メイン] ルルーシュ : CCB<=31 (1D100<=31) > 67 > 失敗
[メイン] 岩崎月光 : 1d2 (1D2) > 1
[メイン] ルルーシュ : 1d2 (1D2) > 2
[メイン] system : [ 岩崎月光 ] SAN : 50 → 44
[メイン] system : [ ルルーシュ ] SAN : 31 → 29
[メイン]
西原 ジュディ :
「─────"どちら様"かな?」
冷や汗を掻き、へらへらと笑いながら。
名無しの方へと、キツネのような黄色い瞳を向ける。
[メイン] 名無し : 「まあ待ちたまえ。物事には順序がある」
[メイン] 名無し : 「――まずは、おめでとう」
[メイン] 名無し : 「君たちの手で世界は再構築され、完全な破壊は免れた。またこの世界は正常に動き出す、君たちが再生させる役割を我が父、ヒプノスより与えられてた」
[メイン] 名無し : 「これは大変名誉なことだ、誇りに思うがいい。さて、”探索者”諸君 。名残惜しくはあるが選択の時間だ」
[メイン]
岩崎月光 :
名無しの雰囲気が────一変した。
その顔付きに、眉をひそめながらも、額には冷や汗が。
[メイン]
西原 ジュディ :
「それはそれは、光栄に」
相手の土俵に立つ。
……そうでもしなければならない、本能がそう警鐘を鳴らしているようだった。
[メイン]
西原 ジュディ :
一歩間違えれば、簡単に命を捻り潰されかねないような……
そんな、強い圧倒感を抱かざるを得ない。
[メイン] 西原 ジュディ : 「……それで、どのような選択肢で?」
[メイン] 西原 ジュディ : 人差し指、中指、そして親指のみを立てて。
[メイン] 西原 ジュディ : それを自分の顔に添えるようにし、ポーズを取る。
[メイン] 名無し : 「私の名前はモルペウス、眠りの神ヒプノスの息子であり、人の夢を司る者」
[メイン] 名無し : 「君たちはその姿を、神によってふさわしいものに変えられている。元の世界に戻っても君たちは君たちの記憶を保ったまま、存在することができる。選択を聞こう、これは、神の慈悲だ」
[メイン] 名無し : 「旧い世界を望むのであれば、君の世界はいつまでも変わらず、そのままだ」
[メイン]
名無し :
「新しい世界を望むのであれば、君の望みは叶っているかもしれない」
「もしかしたら、例えば、死んだ友人が生きているかもしれないし、失敗したことを取り消せるかもしれない」
[メイン] 名無し : 「なんだったら、この世界に残っても良い。我が父に申告すれば、この世界であれば好きな姿で暮らすことができる、中身もそのままでな」
[メイン] 西原 ジュディ : へらへらと笑うジュディの表情が、真顔となる。
[メイン] ルルーシュ : 「その3つで全部か?」
[メイン]
西原 ジュディ :
─────死んだ〇〇が、生きているかもしれない。
それが、可能となる………?
……待てよ?それは、それは………?
[メイン] 名無し : こくりと、ルルーシュにうなずく。
[メイン] 西原 ジュディ : ─────アタシが、ずっと探し求めてきたものなんじゃあ……ないのか?
[メイン] ルルーシュ : 「かもしれないか…」
[メイン] 夢見 心地 : 「え~っといくつか質問いい?」
[メイン]
西原 ジュディ :
………………この世の真理とは、神とか、そういうものなのか?
科学では説明し切れないものが、そうやっていとも簡単に創造ができてしまう。
さりとて、矮小なる人種にとっては、それは……。
[メイン]
岩崎月光 :
額に冷や汗を浮かべたまま、相対する。
しかし、岩崎月光の様子はポッケに手を入れたまま、いつもの不躾な様子で変わらず。
[メイン]
名無し :
「いいだろう。述べてみよ」
心地に
[メイン] 夢見 心地 : 「まず…ナナシとはどういう関係?そこスッキリさせたくて…」
[メイン] 名無し : 「名無しは私が作り出した、もう一つの人格だ」
[メイン] 夢見 心地 : 「ああなるほど…二重人格ならぬ二重神格…」
[メイン] 名無し : 「そうだ。名無しにとっての"神"とは私のことだ」
[メイン] 夢見 心地 : 「じゃあ…もう一つ!」
[メイン] 夢見 心地 : 「選ばなかった世界はどうなるの?」
[メイン] 名無し : 「そのまま存在する…が、君たちには観測はできない」
[メイン]
ロベルタ :
さすが神様だけあって、もはや話が哲学の問答のようだ。
だけど、これは言葉や思想の上で考えるだけ…という話ではなく、差し迫った事実。目の前に突き付けられていて選択をを迫られているんだ。
[メイン]
岩崎月光 :
岩崎月光は、不気味なほどに青く光る月へと足を近づけていく。
問答もせずただまっすぐに。
[メイン] 岩崎月光 : それはまるで、集められた際に一人で扉を開こうとする姿と似ていて。
[メイン] 西原 ジュディ : 「─────!……月光少年」
[メイン] ルルーシュ :
[メイン]
岩崎月光 :
「モルペウスサンよ
俺は帰るぜ、ただ体は直しといてくれよな」
[メイン] 岩崎月光 : 手をひらひらとさせて、ジュディに振りつつ。
[メイン]
ロベルタ :
……似ていて、でもなんとなく感じが変わった気がする。
固唾を飲んで見守る。
[メイン]
西原 ジュディ :
冷や汗を浮かべながら、顔に手を添えながら
その背中を、ただ見送るしかなかった。呆然としたまま。
[メイン] 夢見 心地 :
[メイン]
岩崎月光 :
「ま、アンタの父さんに言っといてくれ
また客として、ここに呼んでくれってな
それくらいだ」
[メイン] 夢見 心地 : 「…うん、じゃあ」
[メイン]
名無し :
「いいだろう。我が父に伝えておく」
月光に
[メイン] 夢見 心地 : 「私も帰るよ、元の世界に」
[メイン] 夢見 心地 : 「…私はまた別の世界で家族を見殺しにした」
[メイン] 夢見 心地 : 「もし、世界を変えるなら」
[メイン] 夢見 心地 : 「その出来事から逃げることになる」
[メイン] 夢見 心地 : 「だから…」
[メイン] 夢見 心地 : 「…とりあえずここで見た目だけでも戻してもらっても?なんかこの状態辛いわ」
[メイン] 名無し : 「残念だが、その変化は我が父の力によるものだ。旧き世界で目覚めると同時に元の姿に戻るだろう」
[メイン] 夢見 心地 : 「ああそうなの…」
[メイン] 夢見 心地 : 「…んじゃあさっさと帰っちゃおうかな!皆またね~~~!」
[メイン] ルルーシュ : 「どうせ同じ世界だ」
[メイン]
ルルーシュ :
俺はあいつのように自分の思いで世界を歪めるわけにはいかない。ナナリーが笑える世界のためには俺がいなきゃならない。
あいつに真実を吐かせて、謝らせて、全部俺の手でやるべきことだ
ギアス?なくてもやっていたさ、もう契約は始まっているんだ。だから
「俺も元の世界で頼む。ナナリーとあいつが残ってるんだ」
[メイン]
ロベルタ :
神様のような大きな力を見て、ちょっと考えなかったわけじゃない。
元の世界には格差、差別、天災、感染症……消してほしいことはいろいろある。
それができなくても、せめて自分の身内だけでも無事でいられたら。
[メイン] ロベルタ : 口を開きかけて
[メイン] ロベルタ : ふいに、『やめておけばよかった』という言葉が頭をよぎった
[メイン]
ロベルタ :
「あたしも、元の世界でお願いね」
一度思ってみれば、置いてきたものは案外たくさんあるし置いていきたくないと思えた。
[メイン]
西原 ジュディ :
─────それぞれの答えを聞きながら。
マッドサイエンティストは……黙り込んでいた。
[メイン] 西原 ジュディ : 目を閉じていた。
[メイン] 西原 ジュディ : 「…………………」
[メイン] 西原 ジュディ : ─────アタシは……アタシは、ずっと。
[メイン] 西原 ジュディ : 幽霊恐怖症に苛まれていた。それも、重度だ。
[メイン]
西原 ジュディ :
いつ自分に、未知の恐怖が襲い掛かって来るかもわからない。
その恐怖に、常にアドレナリンが分泌され、交感神経が働き
……結果的に、眠れない夜が、ずっと続いていた。
[メイン]
西原 ジュディ :
別にアタシは、ショートスリーパー体質というわけでもない。
だが、その精神障害によって、結果的に3時間睡眠がデフォルトとなってしまっている。
[メイン] 西原 ジュディ : それも、この20年間近く、ずっとだ。
[メイン]
西原 ジュディ :
恐怖が、ずっと頭の中にあり続けていた。
だからこそ、アタシはそれを誤魔化すように、奇人のように振る舞っていた。
[メイン]
西原 ジュディ :
狂った自分でいる時だけ、安らぐような、そんな気がした。
もちろんそれは、プラシーボ効果なのかもしれない。
[メイン]
西原 ジュディ :
そんな神頼みに縋らないと、アタシはどうにかなってしまいそうだったのだ。
……それも、これも、全て─────。
[メイン] 西原 ジュディ : 未知の恐怖によって、家族が全員殺された、幼い頃に起因している。
[メイン] 西原 ジュディ : 「………過去は、変えられる……そう言ったね、"かみさま"」
[メイン] 名無し : 「ああ」
[メイン] 西原 ジュディ : 「…………………」
[メイン] 西原 ジュディ : ─────アタシの家族が全員。そういった事故に、巻き込まれなかった。
[メイン] 西原 ジュディ : そんな過去が、作ることができたとしたら?
[メイン] 西原 ジュディ : そうすれば、アタシのこの精神疾患は、根源から消え去るのでは?
[メイン]
西原 ジュディ :
そんな、淡い期待が胸の中にあるのと同時に
─────もう一つの懸念が、存在した。
[メイン] 西原 ジュディ : "これまでの記憶は、保持される"。
[メイン] 西原 ジュディ : ……アタシが、真に恐怖しているものは……それは。
[メイン] 西原 ジュディ : "未知"。
[メイン]
西原 ジュディ :
この状況そのものが、それに値する。
そして……改変された世界における平穏もまた……。
それが、未来永劫の平穏を保証してくれるものなのか?
[メイン] 西原 ジュディ : それは、"未知"だ。
[メイン] 西原 ジュディ : 「……………………」
[メイン]
西原 ジュディ :
「………分析は、終えたよ」
顔に添えた手を、そっと外す。
[メイン] 西原 ジュディ : そして、飄々とした表情で、ニヤリと笑い。
[メイン]
西原 ジュディ :
「……さてさて、そうだねぇ」
ちらりと、門番の少女へと視線をやり、そして歩み寄る。
[メイン] 西原 ジュディ : そして、指をちょいちょいと、こっちを見るようにアピールを。
[メイン] 門番 : ジュディの動作に気がつき、そちらに顔を向ける。
[メイン] 西原 ジュディ : 「メモ帳、持っているかい?さっき渡したものだねぇ」
[メイン] 門番 : 服をまさぐり、メモ帳とペンを取り出す。
[メイン] 西原 ジュディ : こくりと頷き。
[メイン]
西原 ジュディ :
「ありがとう、ではでは……」
門番の少女から、メモ帳とペンを受け取ると。
さらさらと、何かを書き始め─────。
[メイン]
西原 ジュディ :
「………よしっと、これでいいかな?」
─────そして、メモ帳とペンを再び、少女へと渡す。
[メイン] 門番 : 受け取り、一歩後ろへ下がる。
[メイン]
西原 ジュディ :
そこに書かれていたのは。
霊能研究学専門探偵事務所の住所と、電話番号。
[メイン] 西原 ジュディ : 日本語で書かれたものだ、当然、日本人であれば読めるものだが。
[メイン]
西原 ジュディ :
─────多元宇宙論を元に存在する、異世界の者達にとってはそれは
未知の言語となり得るであろう。
[メイン]
西原 ジュディ :
「さて、門番ちゃん、アタシはね─────
……元の世界に、帰ることにするよ
"未知"を"既知"に変える、それがアタシの……使命というか、いや……」
[メイン]
西原 ジュディ :
「"生きる意味"、だろうからねぇ」
へらへらと笑いながら。
[メイン] 西原 ジュディ : 「そして、アタシは言った」
[メイン]
西原 ジュディ :
「"生きている"とは、環境が作るもの
……なら、君にも、アタシが生きていることの意味を是非とも
作ってほしい……ってね、どうだい?」
[メイン] 門番 : その言葉を受け、こくりと頷く。
[メイン]
西原 ジュディ :
「ありがとう」
ニコリと微笑み。
[メイン] 西原 ジュディ : 「ここに書いてある"暗号"」
[メイン] 西原 ジュディ : 「─────君に、是非とも解読してほしい」
[メイン] 西原 ジュディ : 「アタシは、その"果て"に待っているよ」
[メイン]
西原 ジュディ :
……そしてこれが、君にとっての。
生きていく上での、"目標"の一つとなることを、祈っているよ。
[メイン] 門番 : ぺこりと、丁寧にお辞儀をする。
[メイン] 西原 ジュディ : 「─────それじゃ」
[メイン]
西原 ジュディ :
……結局、人っていうのは……無意味なまま、生きることを許されない。
単調な作業を繰り返し続けるような、そんな生活をすれば
やがて、滅びを迎える。
[メイン] 西原 ジュディ : 自分に喝を入れることは、なんとか成功したかな?
[メイン] 西原 ジュディ : ククク、と笑いながら。門を潜る。
[メイン] 西原 ジュディ : これが、マッドサイエンティスト流の、鼓舞の仕方ってもんよ。
[メイン] 名無し : 「では君たちはこの場所での役割を果たした、それでは、その扉を抜けて世界へ帰るがいい」
[メイン] GM : その言葉を聞いたあと、貴方の身体は自分の意志に関係なく扉へ向かいだす。
[メイン] GM : 貴方が扉から一歩足を踏み出した瞬間、視界が真っ白に染まり、意識が暗転した。
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : 貴方は目を覚ます。
[メイン]
GM :
いつも通りの朝、夢の中で変わっていた部分を確認しても、いつも通りの貴方の姿だ。
あなたはいつも通りの日常を過ごす。
[メイン]
GM :
暫くしてあれは夢だったのかと思い始めた頃、一冊の本が探索者のもとに届く。
それはあの世界で探索者たちが作り上げた本と全く同じで、しかし最後のページが追加されていて、こう書かれていた。
[メイン] : 『新しい世界の居心地はどうだい?探索者さん』
[メイン] GM : その文字は青く光り輝くと、瞬きの合間に消えてしまった。
[メイン]
GM :
あなたは理解する。
あの不思議な図書館で紡いだ物語も、世界も、あなたが作ったのでは無い、神が作った世界に過ぎないのだと。
[メイン] GM : 神に植え付けられた知識を抱いて、
[メイン] GM : そしてあなたはこれからも「探索者」として、世界に必要とされ続けるのだ。
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : それは、誰かの夢だった。
[メイン]
GM :
洋風の屋敷の中は火に撒かれていて、中心で黒髪の少年が倒れていた。
その少年を、金髪の、美しい顔をした男が見下ろす。
周辺にはバラバラになったスケッチブックのページが散らばっている。
[メイン] GM : その中の一枚の、軍服を着た白髪の青年の落書きに、男は手を伸ばすが、それは男の手をすり抜けて触れることはできない。
[メイン] GM : 男は苦しそうに顔を歪ませて呟く。
[メイン]
:
「君を救う方法は無い。
君は世界から必要とされなかった、だから、君はきっとここで死んでしまうんだ。
[メイン] : 私は何も出来ない、君が死ねば、私は君に夢を見せる事ももう出来なくなる。
[メイン]
:
なら……せめて、私が君の夢になろう。
世界が君を必要としなくとも、君の夢は私が生かし続けるから。」
[メイン]
GM :
目を閉じたまま動かない少年は、スケッチブックを抱きしめている。
幸せそうに、ただ、少年は微笑んでそれを抱きしめていた。
男は膝をついて少年を眺めながら、そして、顔を上げる。
[メイン] GM : その姿は、スケッチブックに描かれた軍服の、白髪の青年へと変わっていた。
[メイン]
:
「ねぇ、きみ、きみ。
私は、僕は…君の笑い声が、すきだったんだ」
[メイン] GM : ポツリと、そんな言葉だけが、燃える部屋の中に残されて。
[メイン] GM : それは誰にも聞かれずに炎と共に消えていった。
[メイン] GM : それは、幸せな夢を見続ける、誰かの話。
[メイン]
ロベルタ :
[メイン]
ロベルタ :
[メイン] ロベルタ : がばり!
[メイン] ロベルタ : 「ヤッバ!寝てたぁ!?」
[メイン]
ロベルタ :
過密なスケジュールの中、数十分ほど過眠を取ろうとしたのが最後の記憶
寝過ごした感覚があって時計を見るとやはり寝過ごしていた
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ロベルタ :
「急げば!ギリギリ間に合う!!」
わちゃわちゃとメイク道具をバッグに入れる
夢を見ていた気がするがこの現実の重圧の前では、驚くほど簡単に記憶が吹き飛んだ!
[メイン]
ロベルタ :
ワチャワチャ
ガサゴソ
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ロベルタ :
「……アレッ!」
一本ブラシが……足りない……ッ!
[メイン]
ロベルタ :
一番お気に入りのヤツで、次の仕事にも必要だから手元に置いて寝てたはず!
どこへ!?
[メイン] ロベルタ : 「うーん……」
[メイン] ロベルタ : 一度腰を据えて考える。
[メイン]
ロベルタ :
あっ、渡したんだった。
流れるように、夢の記憶が思い出されて行って。
[メイン]
ロベルタ :
夢の中に仕事道具を置いていったとか自分でもとんでもない話だと思う
でも実際にやったのだから仕方ない
[メイン] ロベルタ : 「……まっ!いいでしょ!」
[メイン]
ロベルタ :
夢の中ではもっとすごい話も聞いたしね!
それに、空白の記憶を守り続けていた人の記憶を、空白の道具が埋め合わせてくれるって……
[メイン] ロベルタ : 「すごくいい物語じゃない?」
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ロベルタ :
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ロベルタ :
[メイン] ロベルタ : 道具が無かったし遅刻もしたのは普通に怒られた。
[メイン]
ロベルタ :
[メイン]
ロベルタ :
[メイン] 夢見 心地 :
[メイン] 夢見 心地 :
[メイン] 夢見 心地 : その文字を見て、全てを悟った
[メイン] 夢見 心地 : 「ああ…また…」
[メイン] 夢見 心地 : つまり結局の所、どっちを選んだとしても
[メイン] 夢見 心地 : 何も変わらなかったのだ、だって
[メイン] 夢見 心地 : さっき世界が終わったのだから…
[メイン] 夢見 心地 : ……電話をかける、その相手は
[メイン] 夢見 心地 : 元々この世界にいた”私”
[メイン] 夢見 心地 : プルルルル…プルルルル…
[メイン] : おかけになった電話をお呼びしましたが、お出になりません
[メイン] 夢見 心地 : 電話は出ない…もしかして
[メイン] 夢見 心地 : 彼女は私に統合されてしまったのか…
[メイン] : プルルルル…プルルルル
[メイン] 夢見 心地 : …今電話に出たい気分じゃないのにな
[メイン] 夢見 心地 : 「……もしもし」
[メイン] 夢見 心地´ : 「…ああやっとつながった!」
[メイン] 夢見 心地 : 「……へっ?」
[メイン] 夢見 心地 : 「……生きてたの?」
[メイン] 夢見 心地 : 「さっき電話に出ても出なかったけど…」
[メイン] 夢見 心地´ : 「携帯破壊されてて…そ、それより!」
[メイン] 夢見 心地´ : 「あの子何!?あの…」
[メイン] 夢見 心地´ : 「色が反転してる私みたいなの!?」
[メイン] 夢見 心地´ : 「私あれに殺されそうになってるんだけど!!」
[メイン] 夢見 心地 : 「……」
[メイン] 夢見 心地 : 「えっ?」
[メイン] 夢見 心地 : …忘れるはずもない、たった数分前の事
[メイン] 夢見 心地 : それって……
[メイン] 夢見 心地 :
[メイン] 夢見 心地 :
[メイン] 夢見 心地 ”Я” : ミ ツ ケ タ
[メイン] 夢見 心地 :
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[メイン] : ─────某所にある、霊能研究学専門探偵事務所。
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:
それは建設されて、数年経ったような、そんなボロい事務所であった。
長らく使われて、そして家主が時と共に変わっていき、そして今がある。
[メイン] : その日の空は、快晴とは言い難い曇りの日であった。
[メイン]
西原 ジュディ :
ボロっちい家具と、デスク、そして散漫する研究書類。
そんな汚い事務所にて─────橙色のポニーテルの、眼鏡の女が
ギィィ、と椅子に寄り掛かりながら、一冊の本を閉じた。
[メイン] 西原 ジュディ : 「─────随分と、いじわるな証明問題を出す"かみさま"だこと」
[メイン] 西原 ジュディ : ふぅ、と息を吐き捨てながら、ニヤリと笑い。
[メイン]
西原 ジュディ :
ああ、その通りだ。
こうしてアタシは、"元の世界"に戻った。
[メイン]
西原 ジュディ :
この事務所に置いてある物の位置や、外にある店の位置
知り合いの交友関係に、溜まっている家賃、どれも全て、元の世界そのものだ。
[メイン] 西原 ジュディ : だが、それが─────"作られたもの"だとしたら?
[メイン]
西原 ジュディ :
元の世界と同じように、完璧に作られた世界では
それは果たして、元の世界と同一なのか?
[メイン] 西原 ジュディ : ここで諸君は、テセウスの船というものをご存知であろうか?
[メイン]
西原 ジュディ :
とある船があったとしよう、長い航海の末に修繕作業を行わなければならず
島々にある木材を使い、船の一部をどんどん新しいものに変えていく。
[メイン]
西原 ジュディ :
もちろん、機能はそのままだ、見た目だってそう。
最初の状態の船と全く同一のものに、理想状態に作ったとしよう。
[メイン]
西原 ジュディ :
そして最終的に─────船を構築する物質全てを
全く違う物質で入れ替えたのだとしたら?
それは果たして……元の船と、全く同じと言えるのだろう?
[メイン] 西原 ジュディ : 答えは─────誰にも、分からない。
[メイン] 西原 ジュディ : 「全く、本当に……いじわるな"かみさま"だよ」
[メイン]
西原 ジュディ :
アタシは、"未知"に恐怖する。
だからこそ……今、自分がいるこの世界が、真か、それとも偽か?
それが分からないまま生きることは─────。
[メイン]
西原 ジュディ :
正直、震えが止まらない。
胃液が逆流してしまいそうだ。
脂汗も止まらない。
[メイン] 西原 ジュディ : だからこそ、不敵に笑う。
[メイン] 西原 ジュディ : 「だが残念だったね」
[メイン] 西原 ジュディ : 「アタシは」
[メイン]
西原 ジュディ :
「─────マッドサイエンティストさ」
三日月のように、口角を上げ、曇り空を見据え。
[メイン]
西原 ジュディ :
「証明不可能に挑戦してやろうじゃないのさ
それこそ、科学者冥利尽きるというものだろう?」
[メイン] 西原 ジュディ : ズズ、とぬるくなったコーヒーを飲むのであった。
[メイン] 西原 ジュディ : 「もう、この世界に"本"は必要ないよ」
[メイン] 西原 ジュディ : ぱさりと、デスクの上に本を置き、閉じる。
[メイン] 西原 ジュディ : 「命題が突き付けられたのならば、あとは明かすだけだからね」
[メイン] 西原 ジュディ : 「アッハッハッハッハッハ!!」
[メイン] : ─────大笑いしているところに、旧式の置き電話から、音が。
[メイン] : ジリリリリリリ!!
[メイン] 西原 ジュディ : 「……とぉ!これはこれは、もしや……数ヵ月ぶりの依頼かね!?」
[メイン] 西原 ジュディ : 目を軽く見開きながら─────黒電話に手を伸ばし、取る。
[メイン] :
[メイン] :
[メイン] : それは、依頼だろうか?
[メイン] : それとも………?
[メイン] :
[メイン] :
[メイン] :
[メイン] : 「さっきのは何やってんだ!馬鹿野郎!」
[メイン]
:
かちゃかちゃと食器の音が響くラーメン店。
時刻は昼時を過ぎて、客の姿も見えなくなったころ。
[メイン] 岩崎月光 : 「ってーーな!何すんだよジジイ!」
[メイン]
岩崎月光 :
頭の上にたんこぶが出来たのを確認するように、手でなぞる。
くっそ、思いっきりひっぱたきやがって。
[メイン]
:
お玉にフッ、と息を拭きかけ。
タオルでハチマキをした、いかにも昭和の頑固ジジイは、月光に向かいながら。
[メイン] : 「あのなあ、さっきお前が何したかわかってんのか?」
[メイン]
岩崎月光 :
「何って……アイツ、じいちゃんの作ったラーメンをまずいとかいいやがって
挙句の果てにロクに食べずに残しやがったじゃねえか!」
[メイン] : 「だから引っ叩いてもいいってのか?あん?」
[メイン] 岩崎月光 : その言葉に、不貞腐れたように口を曲げつつ。
[メイン]
:
「いいか、覚えとけ月光。
俺が作ったもんだろうが、金を払ったならそのラーメンはお客さんのだ」
[メイン]
:
「なら、例えまずいだの食えないだの流行ってないだの言われても
それを店主として受け止めんのが、漢としての務めだ」
[メイン] : お玉でラーメンの器を叩きながら。
[メイン] 岩崎月光 : 「……ンじゃあ、受け止めてどうすんだよ」
[メイン] : 「そりゃあ、店主として改善する所があるんなら変えて……」
[メイン] : 「俺のラーメンは一番なんだから変えるわけねえだろ!」
[メイン] 岩崎月光 : ……なんだそりゃ。結局変わってねえじゃねえか。
[メイン] 岩崎月光 : へえへえ、と説教も何度も聞きなれた顔で頷きながらも。
[メイン]
岩崎月光 :
「あー、今日はバイトも休むぜ
夜までには帰ってくるだろうから、それまでには戻るけどよ」
[メイン] 岩崎月光 : 撒いていたタオルを外し、少し慌ただしい様子で奥へと引っ込んでいく。
[メイン] : 「なんでえ、また喧嘩でもすんのか?」
[メイン]
:
勝手に引っ込んだのを見て、フンと息をつきつつも。
厨房に向き直り、また皿洗いを始める。
[メイン] 岩崎月光 : 「あ~~……図書館」
[メイン] : ガッシャン!
[メイン] : 「……ああぁ?!?」
[メイン] 岩崎月光 : 「何割ってんだよ!ついにモーロクしたのか!?」
[メイン]
岩崎月光 :
奥から現れたのは、何冊抱えた絵本。
どれもおとぎ話のものだ。
[メイン]
:
「そりゃ、いつも喧嘩か店の手伝いしかしねえお前が……
図書館なんてどうしたよ! 明日はメンマでも降ってくんのか?」
[メイン]
岩崎月光 :
「いいだろそんくらい……あぁ、これ借りとくぜ」
ひらひらと本を掲げ。
[メイン]
岩崎月光 :
「ま、俺の話を面白がってくれる奴がいてな
……ソイツと話に行くんだよ」
[メイン] : 「…………」
[メイン] : 「お前にもそんな時が来るとはな……」
[メイン] 岩崎月光 : 「……そういうんじゃねえ!」
[メイン] 岩崎月光 : 少し声を荒げながらも、ちっ、と悪態ついて店を出ようとする。
[メイン]
:
「……ま、なんだ
そういう奴がいるなら大切にしろよ」
[メイン] : ぶっきらぼうに、皿を片付けながら。
[メイン]
:
「時の流れってのは、生きてるだけで来るもんだ
いつか会えなくなって後悔するよか、今楽しんどけ」
[メイン] 岩崎月光 : ヘッ、と笑い。
[メイン]
岩崎月光 :
「わかってるよ。……記憶ってのも薄れてく。
んだから、それに刻みこめる新しい彩りが欲しくなるんだとよ」
[メイン] 岩崎月光 : 慣れない言葉使いで、苦笑いになりながらも。
[メイン]
岩崎月光 :
まあ、そんなもんだ。
変わらない物はない。あのぼろぼろになった世界の本みてーに、どんなものだっていつか崩れる。
[メイン] 岩崎月光 : 俺自身も、あの人もそうかもしれない。
[メイン] 岩崎月光 : ま、だからこそ。
[メイン] 岩崎月光 : 「”本”ってのは、必要なんだろうな」
[メイン] 岩崎月光 :
[メイン] 岩崎月光 :
[メイン] 岩崎月光 :